【一月号】棒切れ #009 真夜中は酔いつぶれて【キ刊TechnoBreakマガジン】

真夜中は酔いつぶれて、終えたはずの予定も覚えていられず。

あしたの呆けた重い足取りで、思い起こせる保証無く。

食うというのはこれほど惨めで浅ましいのかと嘆いている。

こんなもんだ人生は、と達観した気で仰向けになる。

図々しさが空を支えている。

季節感が身体を鈍らせている。

後悔していても、反省を知らない。

紙幣代わりの不愉快を肌身離さずに。

口数が少ないのは酔っていない所為。

記号か言語か話しているのは何。

黙っているのは秘密を伏せてる所為。

真実か事実か狭間にあるのは何。

真夜中は静寂につつまれて、自己も他者との関係も煩わしく。

あしたには何事も無かったかの様に、服を着るのに疑問を抱く事も無く。

食うと働くとの隔たりはこれほど不可逆的だって思い知っている。

分からないままでいるという事が、一歩を踏み出す戸惑いになる。