【十二月号】総力特集 ギャラクシーエンジェルX-2【キ刊TechnoBreakマガジン】

Rockして、Rollして、ついでにそれをShakeする。

遂に出来上がるのは混沌ではなく、むしろ秩序と言って差し支えあるまい。

だから私たちは、テレビから離れ姿勢を正しくして鑑賞しているではないか。

何を。

エンジェル☆ろっけんろーを。

すなわち、おきまりパラダイス。

換言するならば、輪舞するユニバースそのものを指す。

画面の前の此処も、マッドハウスの制作した其処も関係ないのだ。

私たちが前進するためのパワーは全開で後押しされる。

誰もみんな、彼女たちと共にあるから。


・4-8A(15) トラのうま煮

 ウォルコット中佐を、とある惑星の裁判所の証言台へと護衛する任務。その惑星に戻って来た女と、その惑星で待っていた男。追跡していた訳ではないが故の、運命の邂逅。トランスバール皇国軍と反政府ゲリラ軍、二人の指揮官はお互いの見えざる影にその姿を視る。

 二人は男女の関係ではなかった。だから、枕の下に忍ばせたお気に入りの銃を盗んだというのは、フォルテさんからの言いがかりだろう。目を見開いたレンブラントの表情が、それが濡れ衣であると物語っている。銃はフォルテさんの方から、彼へと別れの餞別に譲ったものだ。それぐらいの友情は確かに在った。しかし時が経ち、記憶は風化し、それでも黄金銃が色褪せる事は無かった。それもそのはずではないか。男女のパワーバランスが、往時とは既に逆転してしまっているのだから。そんな事は一言も語られていないのだが、レンブラントの発したあの言葉から、情景がありありと浮かぶようだった。

「記憶とは消そうと思ってもなかなか消えないものだ。そう、今も目を閉じると、あの戦いの日々を思い出す」

 とまぁ、マイケル・マン監督の『ヒート』におけるデニーロとパチーノや、虚淵玄のFate/zeroにおける切嗣と綺礼を彷彿とさせる、ハード・ボイルドの皮を被った“ギャグ回”だ。ギャラクシーエンジェルX、Blu-ray Box下巻は見所満載の佳作で幕を開ける。トラのうま煮でお腹いっぱいなのに、回転寿司まで食べさせられてしまったかのようなオチが紛れもなく秀逸である。特筆すべきなのは、GAの音響が非常に効果的であるということで、それは改めて認識せねばならない。加えて、蘭花の家に居るシ・ショ―や、ミントの家に居るメーモン以上に厄介な存在など、全シリーズで十指に入るであろう第三期の傑作『数珠つなぎ手打ちそばつなぎなし』を彷彿とさせるトラウマが感慨深い。さあ、終わる事の無いギャラクシーエンジェルの輪廻へ、AとAAのBlu-ray Boxも買ってしまおう。

今回珍しくまともなフォルテさんなのに、緊張の糸が切れて緩急ある笑いが生じる。

・4-8B(16)  今日風(株)ラ蒸し

 有りそうで無かった、何度か見かけた気のするような中佐解雇回。今回はリスと虎ではなく、お払い箱に入っている。「わ、私の、私の老後がぁぁぁ」と東奔西走していた第三期一話『捜索おやじ風 創作おじや』とは打って変わって、中佐の心根に渦巻く、腐敗した現体制への野心が炸裂するというのも珍しいから必見で、流石は白き超新星の狼と言える。のではあるが、私も飲み会などで息巻いて気炎を上げる事もあるけれども、査問会で大放言してはダメだろう。シラフじゃ無かった訳でもあるまいに、疲れ過ぎてしまって使っちゃいけないお薬が効いちゃっているのかと心配になってしまう。往時の「明るい家族計画」を放り投げ、TVアイドルを推した挙句今まで勤め上げた分の貯金を注ぎ込んでしまっているなんて、どうなってしまったのだろうか。いや、彼もまた“世の中と同じ様に病んで”いたのだろう。ミントが「今一つ共感を覚えずらい話でしたわね」と発言するのも、推し文化の発達した現代から眺めると複層構造的で興味深い。と言った所でサブタイトル。

 この後、みんなで株式会社ウォルコットを立ち上げ、蘭花が革新的な商品を次々開発するプロジェクトX的展開が繰り広げられたり(繰り広げられなかったり)。穿ち過ぎな見方をすれば、繰り返しになるが“世の中病んでる”からこそ、ヴァニラの神託が恐るべき威力で的中し続けるのだという事も頷ける。流石はヴァニラ、彼女がいなければ奇跡も魔法もないんだよ。どうでも良いのだが、キッツい表情でずけずけ物言うノーマッドは、細◯木数子を模していたのかもしれない。子会社の所在地らしき浜竹町というのは、GAのラジオを放送していた文化放送社屋のある浜松町を意識しているのかもしれない、これもまたどうでも良いのだが。

・4-9A(17)  コ・ロ・ロ・ロシアンティー

 狙った獲物は逃さない、コードナンバーゼロゼロ村上という凄腕の殺し屋が、ミルフィーユ暗殺を依頼される。しかし、当然の事ながら、一流の殺し屋と言えども彼女を仕留める事は至難の業だった…。

 ノーマッドの発言「一部の評価では、ラッキーガールのミルフィーユさんは、かなり優秀なことになっちゃってますからね」とは真実だ。トランスバール皇国は彼女の存在により不敗、エンジェル隊の存在により常勝という、一人銀河英雄伝説状態になっているのだから。今回は中佐が傍観を決め込む事が叶わず、何から何まで矢面に立つ逆フェザーン状態になっているのが裏の見所となっている。仕舞いには村上が自分自身に叛逆するかの様な存在になってオチ。

 GAは基本的にフォルテさんが狂言回しとして活躍するのだが、今回は出番が控え目。代わりにノーマッドが展開を引っ張って行っているのが重ねて新鮮だ。そんな視点で(ミルフィーユの事は投げっ放しにしておいて)Bパートへ。

・4-9B(18) アヴェンジャーエール

 フォルテさんとノーマッドの“仲の良さ”は視聴者一同異論の無い所だろう。ぬいぐるみという究極の受け身である存在のノーマッドが、悪逆非道の行いをするフォルテさんにリベンジする回(個人的な理由による復讐のためアヴェンジよりリベンジが適するのだが、気にせずそれすらもネタ感がある)。協力者として名乗りを上げたちとせに、ノーマッドはとあるロストテクノロジーの持ち出しを依頼する。その名も手足のびーる君…。

 手足を伸ばしたノーマッドは血の滲むようなボクシングの修行を経て、数々の猛者を破り続ける。画面はすぐさま、明日のジョーの世界へと転じる。新人王奪取、統一銀河系制覇、無敗のチャンピオンの誕生だ。インタビューに応じてチャンプは答える。

「次はお前だ、フォルテ・シュトーレン」

その挑発に呼応するかの様に、フォルテさんもまた、“出崎演出”を総身に受けて覚醒した。生死を賭したその時にしか、あの本気の髪型にならないことを、我々は知っている。

こういう、ベタな展開なのに笑えるのは、声優さん達の芸によるものだと痛切に感じる。

 これほどちとせの存在をありがたいと思える回も珍しい。彼女がフォルテさんに向けて敵意を露わにしている最中、「おい、いるいる後ろに」というベタすぎなツッコミがどうしてこうも面白いのか。そこから繰り広げられる怒涛の急展開。ほとんど全てのキャラクターに重要な役割が与えられ、脚本家の手腕にただただ感服。物語は、開幕で聞こえた炭酸飲料の清涼感のごとく、爽やかに収束していく。GAXの“隠れた名作”筆頭と断言したい。展開の大部分を支配するボクシングネタのきっかけとなった、フォルテさんの痛烈な一撃にも注目してほしい。

・4-10A(19) 燃焼系傷心揚げ

 焼身じゃなくて良かった。たいていそういうのはノーマッドが燃える(何度か燃えている)。ミントの命よりも大切な着ぐるみが、火事で焼失してしまった。それにより、失われたミントの正気を取り戻すのが今回のミッションだ。とは言え、ミントの執着は事あるごとに在りし日の記憶をフラッシュバックさせてしまうのが手強い。

人格を破壊するのも、人格を破壊されるのも、どちらもミントの持ち味。

 こう言ってしまっては不適切かもしれないが、GAX唯一の作画崩回なのだが、ストーリー展開とキャラクターの表情が絶妙に噛み合っていてクオリティ高いのが流石だ。オチの直前もGAお家芸の有り得なさ加減が振り切れているのだが、それにだけ金田朋子が呼ばれたのかと思うとさらに笑える。キャスティング分かってんなぁ。

「皆殺しですわ〜ぁ↑」ボイスが美しい。あと蘭花にホストじゃなくて、ホスって言わせた脚本家分かりすぎだった。噛むほどに滋味深いエピソードはBパートでも続く。

・4-10B(20) お笑イグサのコイこく

 蘭花に恋する畳、その名も畳の話。この畳は、蘭花を何よりも大切にするために、ありとあらゆる外的影響を拒絶してしまうロストテクノロジー。たとえば、隕石落下の直撃を、そこ一畳分だけ無力化するなど。眠っている蘭花に毛布をかけてあげる際には頬を赤らめるなど、恋している様子が初々しい。

 蘭花がメインの回には、悲恋がつきまとう。それは、彼女の宿命だろうか。かぐや姫は五人の貴公子を拒絶したが、蘭花には何人たりとも辿り着けない、そんな啓示を受ける。だからこそ、ファンは安心してファンでいられるのだろう。誰が名乗りを上げても成就しないのだから。今回、恋のライバルは小西克幸。あれくらいクセを強くしなければ、畳に太刀打ちできないというのはやむを得ない。

強い女性のどうしようもない弱さは、ドストエフスキーでも惚れる。

 墜落していたにもかかわらず、ジャンボジェットがビルとビルとに挟まれた十字路にきちんと収まっているのが笑える。それにより、畳は力を使い果たしてしまうのだが、二人は永遠の絆で結ばれる。最後の最後、蘭花のモノローグで物語が締めくくられるのだが、感極まってしまい全文を引用することを許してほしい。

「畳が消えてから一週間。あいつが何のために現れて、何のために消えて行ったかは、誰にも分からなかったけど。でも、こうしてアタシの夜の散歩が始まったことは、確かなようで」

とんでもないブン投げ方もまた、Aパートから受け継いでいる。困ったら良い話っぽくしておけ、とか言う様な内規でもあるのだろうか。

・4-11A(21) ハーイ!ちりめんじゃっく

 ど〜きどきロッケンロ〜♪リゾート惑星への行楽気分は、ハイジャック犯の身柄確保の指令に塗り替えられてしまう。旅券の手配から全て、ウォルコット中佐の策略だった。彼は、フォルテさんから懲罰の髭狩りを予告されてサブタイトル。メアリー少佐回、なのだがGAの魅力がこれ以上なくつまっている一本。エンジェル隊が歌うのは神回の証だ。

 フォルテさん渾身の手刀、◯〜んパ〜ンチ、フォルテさん安心の銃口突き付け、蘭花へのバカ連打、ミルフィーユとヴァニラさんの犯人候補連行。疾風怒濤の展開が次から次へと息つく暇もなく続く。エンジェル隊の持ち味を五割り増しで視聴者に明かしてくれる脚本家の手腕にただただ脱帽する。

 一人冷静なメアリー少佐の視点を借りれば、エンジェル隊の捜査能力がどれほど低いかと言うことが浮き彫りなのだが、やはりGAユニバースはマルチシナリオであるが故の破天荒が醍醐味。自分達で犯人候補を確保して事件解決を宣言しておきながら、ヴァニラの姿が見えなくなった途端に手のひらを返して「もしかしてヴァニラのやつ、犯人の人質に」とか言ってしまうフォルテさん、流石ハヤシライスの人だと喝采を送りたくなる。「わけが分からないわよ、アンタ」とこぼすメアリー少佐のごもっともなツッコミの疾走感に並走できた視聴者は果たしてどれほど居たのだろうか。そして、フォルテさんのビンタは音速を超えた。

 これだけ書いてもまだまだ続く。だから、もう今回の記事はこれくらいで良いだろう。ミルフィーユはミルフィーユでしか担当できない役回りである。最後に、あのタヌ吉もといノーマッドから鬼畜以下と評されたミントの、悶絶地獄責めなんかファンからすればご褒美ではないかと思える。本来ならば低中高へと出力を変化せるはずだろうが、見る限り「低→HELL」へと飛び越えてしまっているのが鬼畜の先へとミントがやすやすと踏み越えた原因だ。“なんやかんや”で犯人も逮捕されてオチがつく。このクオリティがGAの標準になってしまうのだとすれば、それは恐ろしい事ではあるまいか。私たちは最終話の幻視を観ている。

・4-11B(22) レイニーブルー

 一年間雨が止まない惑星、トラン。その異常気象の原因と目されるロストテクノロジーの調査が今回のミッション。研究機関で昨年保護されたという戦災孤児の胸元に、曰くありげな五つの宝石が赤く輝いている。ミルフィーユただ一人だけが、彼女の孤独な影を看過できなかった。

 功利主義と倫理観との相克を突きつける、“オメラス”という幸福の街の話を彷彿とさせる。だが、惑星トランはそんな理想郷の対極にある。

「地域紛争、民族や宗教の対立、そしてそれらがもたらす極度の貧困。この数十年、トランでは争いが絶えたことなど一度もなかった。多くの人間が死に、多くの人間がトランを離れていった」

降り止まない雨が多くの紛争を停戦させたものの、水に沈む惑星から歩み去る、いや棄てて行く人々を止めることはできない。

「今この星に残っているのは、貧しい者たちと、一握りの偽善者だけだ」

そう語る教授に深く刻まれた皺が、告白している。偽善者とは私である、と。

 ミルフィーユの思惑、教授の疲弊、トラン軍とエンジェル隊の軋轢。争いを暗喩する雨に、流れる涙が重ねられ物語はコーダへ向かう。きっと始まりは本当にただの雨だったのだ。それが次第に、晴れ間を忘れてしまったのではあるまいか。そうだ、この回はセリフが極力削がれていた。だから、それらの大切な言葉を聞き逃してしまうことは無いし、むしろ映し出される映像を信じることができる。語られる物ではなく、示された物語を黙示録と言うならば、それをレイニーブルーと呼んでも良いだろう。

・4-12A(23) エンジェルなかまボコ

 ウォルコット中佐に行動力を買われたちとせは、エンジェル隊に引き抜かれる。しかしながら、そこに彼女の居場所は無かった。何をするにしても五人から無視され続けるちとせは、いよいよ感極まって感情を爆発させてしまう。

「私はただ愛されたい。それだけなのに」

嘆く彼女に対し、ノーマッドが一喝する。

 GAを鑑賞しながらにして、愛とは何かを問われる意欲作。ちとせの弱さの一因は、環境や周囲の影響を直に受けてしまう事にあるのだろう。その欠点を、身動きの取れない究極の受け身であるぬいぐるみになるという方法で克服できた。エンジェル隊に無償の愛を提供し続ける道を選んだちとせを応援したくなる。ただ、製作者サイドの意欲をどのように収拾させるかは、やはり投げるしかなかったのか。しかし私には、ちとせの扱われ方の雑さ、すなわち愛の気付きと結果的な自己犠牲が、ギャラクシーエンジェル・サーガを真に推進させるための革新的燃料になったのではないかと思えてならない。

・じゃんけん十三奥義

説明不要の無敵ぶり!ただし味方も巻き込みます。

 だが、これで第十二回目である。次回は、一体何が。普段と変わらないAパートを終え、何事もないかの様にBパートが続く事に、一抹の寂しさを感じる。

・4-12B(24) カレイ煮付けカレー

 ヴァニラストーカー(する方)回。ハッキリ言うなよオッサン、とノーマッドは気が気でない。理由から何から理解できず、現実逃避、ムキになって否定など、Aパートでの達観は見る影もない。エンジェル隊からの野次に対し、言うに事欠いて

「クソー、お前らなんか、お前らなんか、鼻クソ食べて死ね」と言い放つのが苦悩の裏返しだ。ウェディングケーキ作ってきま〜す、お仕事にでも戻るとしましょうか、眠いから寝るよ、彼氏との急用が、などと口々にしかも散々な理由で飽きたエンジェル隊たちがその場を離れていくのも、本当に無関心な様で笑える。好き勝手やっているのが彼女達の魅力である。

結局ぶれないヴァニラだった。

 もちろん、真相は後々判明するのだが、その理由がヴァニラらしい。タロットで例えるならば、女教皇の逆位置か。最後はみんなで仲良く投げを食らって、いつもの終わり。魚足ならぬ蛇足だが、先述したレイニーブルーも投げて終わったと言えば投げて終わったな、なんて言って仕舞えば台無しだ。取って付けたかの様な、ちとせの登場に微笑んだ優しいファンは多いだろう。

・4-13A(25) のぞみかなえたまごとじ

 ちとせの殺意は毒饅頭として結晶した。あれは判然としないが河豚だろうか。律儀さと、ミルフィーユに劣らぬ頭の悪さを自覚して、彼女に変化の刻が訪れる。“書いた事が本当になるロストテクノロジーのノート”をその手にして。

 料理、射撃、格闘技、情報分析に加え、23話で愛を知ったちとせ。ロストテクノロジーに頼らずとも、必死に勉強さえすれば大元帥にはなれただろう。ただ時間が短縮されただけだ、たぶん明日くらい。のぞみかなえたまごとじとは、視聴者がちとせを応援する気持ちの結晶だ。そして、変化の刻とは赦しを与えることだ。

大元帥まで昇進連打。右下のオペレーターは前話に登場したジェイか。

 ギャグ回なのに、ギャグ回として紹介できないのは、最終回だからか。しかし、今回もフォルテさんに美味しい出番が盛りだくさんである。ギャグ回としての紹介はこれで十分だろう。そして、最終回だからか、今までに登場したゲストキャラ達が画面の端々に登場していることにも注目したい。この文章を書き残すにあたって、随分と勝手なことを記してきたが、最も勝手なことを付け加える。このAパートの、おそらくさらに200,000,000年後くらいに次のBパートが始まるのだろう。ギャラクシーエンジェルはマルチバースであったことを如実に示す一作だった。こうまでしても、まだGAは終わらない。

このシーンの前後にゲストキャラクター勢揃い。呼ばれなかったキャラでクイズができそう。

・4-13B(26) オールオッケーロケ弁当

 届く事はなくとも、言い残したくない事がある。だから、私たちは叫ぶ。

「フォルテさん好きだあぁぁぁ!!」

彼女は涙する。聖杯にワインは満たされた。声が届いたのだ。名も無き戦士はその事を知らないが、満たされた表情で逝った。私たちも同じ表情をしているのだろう。ミルフィーユは空を舞い、蘭花は察知する。ミントはある事ない事言い募り、私たちはオールオッケーへ一直線に向かっていく。これがギャラクシーエンジェルだ。これがデ・ジ・キャラットにょ。何度でも言おう、エンジェル隊が歌うのは神回の証だ。そしてヴァニラは第三の壁を超える。

 あれが果たしてタバスコだったのか、それとも別の似て非なる何かだったのか、そんな事に白黒付けるのは野暮だろう。どちらでも良いのだ。2004年9月30日、少し遅い夏の終わりの夜更けだった。泣いたのは誰か。泣いているのは誰か。私たちは皆ここに眠る。あの日々と同じ様に、次の放送を夢に見ながら。



以上が、ギャラクシーエンジェルX Blu-ray Box下巻の大体だ。

安心してほしい、GAはマルチバースだから決して終わらない。

様々なメディアミックスと、る〜んの世界、Blu-ray Discの容量限度があるだけだ。

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そして筆者は、令和にギャラクシーエンジェルでたくさんの人達と、目に見えない絆で繋がれた事に感謝している。