【五月号】棒きれ #002 すべての小さな星たちへ【キ刊TechnoBreakマガジン】

すべての小さな星たちへ、今夜は月も見られない

たまにはこんな夜もいい、月に一度か二度くらい

近視眼の僕の目に、あの月は少し明るすぎる

近視眼の僕の目は、小さな星こそ見つめたい

優しい光を浴びている

夜闇が心を落ち着かす

足元は暗く染まってる

星空の友に耳を澄ます

きらきら街が輝きだす

宿酔になって寝転がる

夜更しのため起き上る

星たちの声が囁きだす

とろとろ夜に溶ていく

空まで高く飛んでいく

遠くへ逢に行きたくて

夜と気持ちが加速する

歌うみたいに口ずさむ

僕等は言葉を交し合う

彩りを添えて届いてる

少しは詩心が動いてる

すべての小さな星たちへ、今夜は月も見られない

たまにはこんな夜もいい、月に一度か二度くらい

懐疑に満ちた僕の目に、星の光があふれ出す

懐疑に満ちた僕の目は、少しは光を取り戻す