新曲発表 平成最後の歌Ω

ウン、ウン、ウンウンウンウンウン!

「誰が狂人?」「アイツらがな。」

アィィィィィィィィッッヤッ!!

「俺たちは?」

 

てことで、お待ちかね!

新曲できました!!

洗われた、洗われた、洗われた

アイツらが、洗われた

誰に何処洗われたかって、それは、フフ・・・ねぇ?

オイ!!!!!

オイ!!!!!

オイイィィィ!!!!!!

急にキれるな?

 

はなまく〜〜ん、はなまく〜〜ん

生挿れ中出しはなまく〜〜〜ん

はなまさ〜〜ん、はなまさ〜〜ん

王手飛車取りはなまさ〜〜ん

お前の乳首に駒をピシャリ!!

駒が成る!駒が成る!

駒がオナる!!!

後手、7三乳首成る。

乳首の性能アップ!!

4回転!ドピュッ!!

槍V.S.砲台じゃねえか・・・。

 

じゃ、新曲です。

 

船橋ノワール 第二章

「ねぇねぇ、舞衣ちゃん。あなたの苗字は田野さんって言うんでしょ?」

蝙蝠はもう叫ばない。薄暗い店の中、今は人間の言葉が行き交うだけ。非人間的な、あまりに非人間的な。人間たちは何処へ。

抗争は終わった。船橋東武と西武の四十年間に渡る抗争は、西武側の一方的な終戦協定により終わらせられてしまった。地元愛が資本の波に押し流されてしまったのか。だが、組織が失われてもそこに人間は残される。流され、変化し、歩みを続けていく。彼らはそこから取り残されてしまっていたのか。淀みの中で、変化を忘れ、組織に胡座をかいていた結果がこの協定なのだろうか。しかし、彼らは組織以外の何物も失ってはいない。今こそ、彼らは自分と向き合えるだろうか、地元と向き合えるだろうか。そして、自己を通して他者と向き合えるだろうか。この変化は急だが、ここで変化できなければ待つのは滅びだけだ。変化と進歩は別として。

混乱に次ぐ混乱だったが、不本意ながら大体の指針が立った。俺を東武に推薦した老人達は流石と言うか、事前にこの事態を把握していた。西武の暴力部門で頂点に立っていただけに、会頭の顧問として協定約定の期日まで相談を受けていたらしい。親父に言わせれば、

「もう身体が痛いから、そろそろ恭やってくれ。」

ということらしい。何をか。うすうす勘付いてはいたが、壮一に代わって敵陣の東武に乗り込み内部から瓦解させるという事。それが無理なら、せめてこれ以上地元が荒廃しないようにする事。何てこった、望むところだ。

十二位として充てがわれた事務所に着く。朝十時前、殺し屋の朝としては健康的すぎる時間を指定されていた。船橋東武幹部の皮を被りながら、会頭の寝首を掻く下克上を果たす。その第一歩がこの本町4−40−1にある雑居ビル、小さい事務所から始まる。

ノックして返事も待たず扉を開ける。真新しいダンボール箱の山が、ここの住人がまだ越してきたばかりであることを物語っていた。そして、散見される空き缶、いつ冷めたか分からない出前のピザ、バニラ香がする煙草の煙は常に漂っているのだろうか。ソファから男が跳び起きて、目を丸くしてこちらを見る。その気配に気付いて、デスクでPCをいじっていた男もヘッドホンを外し立ち上がる。

「あっ、随分早く来たんスね。十時過ぎって聞いてましたが。」

ソファの男が慌てた様子で口を開く。金属質な細身の眼鏡を掛け、トラッドなダブルブレストのブレザーをタイトに着た、上品で知的なチンピラと言った体だ。しかし、このスタイルでは拳銃を懐にも腰にも携行していない事が明らかで、余程の威勢がなければ鉄火場で一斉に撃ち倒される。かと言って、ナイフ使い特有の殺気は一切感じられない。むしろ、表情から伺えるのはお人好しな兄ちゃんの印象だ。

「新しい十二位のボスと働けってことで、我々もつい最近ここを充てがわれたばかりでして。瓜生です。そいつが鈴井。」

「どーも!」

極端に大げさな敬礼と、それに自分で耐えきれなくなった笑い声をわははと上げて、鈴井はすぐにPC画面との睨めっこを再開した。濃いカーキのワークキャップ、革のライダースジャケットにデニムというミリタリーな出で立ちに、長く伸ばした口髭が印象的である。彼も眼鏡をかけているが、PC画面の見過ぎなのだろうか。さっきの瓜生といい、銃の照準器の先を見つめる方は大丈夫か、少々不安ではある。

「俺たち変なやつかもですが、敵意や悪意は無いんで。そこらへんは安心してください。うちら下っ端は幹部の名前なんか畏れ多くて聞けませんから、せめてボスって呼ばせてもらいますね。」

東武の伝統か何かだろうか。まあ、いずれ知られることにもなろう。距離感は少しずつ縮めていくのが良い。

「あと、俺たちの他にもう一人、子桜ってのが居るんですが、アイツ今週は銚子の方へ行ってまして午後には帰ってきます。」

何が彼を銚子へと駆り立てているのか不思議だったが、目下の所この散らかった荷物をどうにかするのが先だ。昼過ぎまで事務所の整理を鈴井を除いた二人で行い、それから各自で食事とした。朝も食わず、軽く動いて空腹だ。事務所は路地に面しているのだが、すぐ傍に野郎共が大好きな極太麺に野菜を載せてニンニクと脂を利かせるラーメン店を見つけた。極大値と板で出来た大きな看板に書かれている。胃袋に対する挑戦状めいた店名だが、あいにくこの系統は主食では無いから今の気分と違う。大通りに出て向こうを見遣るとラーメンののぼり旗が見える。全国チェーンの店舗たちと居並ぶようにしてその店はあった。

「こってりらーめん もいらい」ギリシャ神話で運命を司る三姉妹の女神。長女クロトが糸巻棒から運命の糸を紡ぎ出し、次女ラケシスはその長さを測る。そして、末娘のアトロポスがこの糸を切った。切り取られた運命の糸は人々に割り当てられ、彼らの寿命が決められたという。まさか、三人の女性で切り盛りしているのではないだろうが、こってりらーめんの響きに食欲が励起される。千葉でこってりらーめんの名を冠するのは、成田家の流れを汲んでいる事を意味する。この成田家は横浜家系とは違い、背脂をふんだんに使ったこってりスープに太麺を合わせたものだ。店舗は都内に二軒、本八幡、津田沼、千葉に一軒ずつ、そしてパリに一軒。船橋で成田家が食えるのは信じられないのだが、果たして表に張り出された写真は成田家のそれであった。木造りの店構えは落ち着いた雰囲気。その引き戸を開ける。

テーブルがいくつかと、カウンターが六席。そのカウンターに先客二名が麺を啜っている。

「どうぞ!」

と促され、カウンターの真ん中に座った。すぐにチャーシュー醤油らーめん大盛りもやし抜きを超ギタで注文する。厨房には女性店員が一人だった。無料ご飯を炊飯器から自分で装えるのが嬉しい。太麺を茹でるのは時間がかかるから、どんな店でもあるなら細麺で注文する。逆に言えば太麺を食うのは成田家くらいなもんだ。今までは、北区からたまたま池袋の近くを通る用事があったときくらいしか味わえなかったのだが、目の前に出された碗の中には見紛う事なき成田家の超ギタが盛られていた。思い切り啜り、至福の味わいに脳を溶かす。その様子を見て、女性店員が

「成田家よく行くんですか?」

と尋ねてきた。千葉で知り、池袋に通っていた経緯を答える。

「私たち三人、成田家辞めてこの店作ったんです。夜の居酒屋がメインで、らーめんは昼だけなんですよ。最近、成田家の味変わりませんでした?」

何と答えれば良いか判らないまま麺を口に運んだ。味は変わったのかもしれないが、俺にとってはまだこの脂の旨味は変わらない。

午後二時から事務所の整理を再開した。こちらでは鈴井も参加し、各自黙々と作業を進める。日が落ちたくらいの所で急にドアが開く。

「や、どうもどうも、子桜です!ボス、遅くなりましてすみませんでした!」

薄いワインレッドの上に白のピンストライプを走らせた生地のスーツを着、紫地の小さな小悪魔柄のタイを締め、細身で黒縁のウェリントン眼鏡をした馴れ馴れしい男が近付いて来た。間近で一礼し、顔を上げ、俺の顔をジロジロと見て

「ボス、目元まで前髪を下ろしてはいますが、どうにも背格好から鼻筋口元どれを取っても綿摘壮一に良く似てるんですよねえ・・・。まさかとは思いますけど、ボスは西武の綿摘じゃないですか?ラーメンを食いに行ったついでに戦争を終わらせたって伝説の。」

それは俺の親父だ。最後の話は不明だから同一人物なのか知らんが。

「えぇ⁈二代目!だったら尚更あの伝説を知らないなんてオカシイ!ブラックループ事件は、都市伝説、ゴシップ、オカルトどの類でもなく紛れもない伝説です!環七ラーメン戦争は三十年前確実に勃発していた、それを一人でたった一晩で終わらせたんですよ!あなたのお父さんは!息子なら何遍でも聞かされているはずだ!さあ、本当なら聞かせてください、まだどこにも語られていないような、貴方だけが知っている物語!」

「おい馬鹿、その手の話は今することじゃねえだろ!すみませんボス、こいつはこういった話が大好きでして。銚子やら何処へやらに行くのも、ゴシップ、オカルト収集みたいなもんなんです。」

「何を言うんだチミは!他所の事例を通して、この街の未来を予測する。今この国で起きている抗争を正しく分析することが、今後取り残されないために絶対必要なんだって!ボス、綿摘の家系ってことはこれくらい知ってますよね?ここ船橋で起きていた冷戦は、池袋の代理戦争だったって事。それが急にこないだの協定じゃないですか・・・。何が始まるんです?大体、綿摘は西武の側なのに二代目の貴方が何故こんなところに居るんです⁇」

鈴井が笑顔で子桜の肩を抱き、奥の部屋へ連れて行った。

片付け以上に疲れる時間だった。ソファで休憩をとる。子桜が口走った話、確かに池袋でも同様に東武と西武の抗争が繰り広げられている。しかし、船橋の状況との因果関係までは不明だし、誰もそんな話をしていない。ただ、銚子駅前では地元の漁業組合と、新興の商工会とが不穏な睨み合いの状態にあるなんて話も聞いたことがないわけではない。それと、俺の父親が西武の大幹部になって久しいのに、なぜ子桜は顔を知っているんだ。表舞台に立つ看板凶手からは早々に手を引いて、西武の影として生きていたあの父親の顔を知っているというのはどういうことだろうか。それこそ、ブラックループの三十年前くらいから公式な顔写真は抹消される地位にいたのに、なぜそれを知っているんだ。思考の堂々巡りから導かれる結論、それは本人に聞いてみるまで解らない。

奥の部屋から子桜が出てきた。照れ臭そうに

「や、先ほどはすみませんでした。いかんせん、あの手の話が好きなもんですから、ちょっと興奮しちゃいまして。で、その、この後に全員でボスの歓迎会をしたいんです。時間よろしいですか?」

仕事終わり間際に急に入る飲み会は大好物だ。どこか良い店はあるのかと聞く。

「じゃあ、この時間ですから、西船橋に移動してキャバクラで飲みながらお近づきになるってのはどうでしょ?締めに良いラーメン屋を紹介しますんで。」

同業他社がやっているようなキャバクラというのはどうかと思うが、西船橋で通えるようなラーメン屋は押さえておきたい。総武線で一駅隣の西船橋に移動する。電車の中で、部下になった三人とも弱視ということに違和感を確信しつつ。

「駅前ロータリーの目の前に奇妙なビルがあるの分かります?一階は飲食店ですが、その上から三フロアは水商売で、下からフィリピン、ロシア、日本人とランクアップしていくんですよ、笑っちゃいますよね。此処を下から上まで、大人のスタンプラリーです。」

何にでも大人をつければ良い訳ではないが、その趣向は気に入った。だが、二階の店は、どう考えても俺たちが歓迎会に使うというのには向いていなかった。大人のスタンプラリーとは言ったが、大人の線引きが五十代を境にしている感がある。太ったフィリピン人の肉弾接待、これでは落ち着いて話どころでは無い。ウ〜ララ〜!甲高い悲鳴に似た笑い声が飛び交う。酒はせがまれる、キスはせがまれる、ゲストとホステスという盤面が引っ繰り返った革命がフランスではなくフィリピンで起きていた。ロベスピエールが全力でドロップキックをかますレベルの代物だ。ウ〜ララ〜!そういうのが好きな奴がスタジオ見学気分で行ったら良い。俺はもう御免だ。

「伏魔殿でしたねえ。上のガールズバーでカウンター席ってんじゃ何しにきたか分かりませんから、もう最上階行きましょう。このビルのトップなんでしょうから。」

げんなりした様子で一同、五階にある輪舞鈴へ。最上階の六階は雀荘らしい。

黒服に通されソファに座る。店内は暗いが、広さはある。俺から見て右回りに瓜生、子桜、鈴井の順で円座。四人それぞれの隣にドレスの女が着席する。こちらも同様に舞衣、真希、茜、雫。顔は、美人な方だろう、あまりじろじろ見たく無い。さっきのアレを早く忘れたい、忘れさせてくれ。先ずはビールで乾杯し直し、船橋を離れていた子桜が銚子で何をしていたか土産話でも聞こうとした矢先、瓜生が俺の担当になった舞衣に話を振る。

「ねぇねぇ、舞衣ちゃん。あなたの苗字は田野さんって言うんでしょ?」

「えー、ちがいますよぉ。佐藤とか鈴木とかじゃなくて、田野ってずいぶん珍しい苗字ですね。」

女一同、瓜生の真意がどこにあるのか好奇の眼差しで見遣る。それはすぐに失望と軽蔑に変質し、男達からの畏怖の念へと昇華することになるが。

「そりゃそうよ!アンタら、たのまいたのまいって、こんだけ着飾っててその性根は飛び抜けてズバ抜けた物乞い精神してるからよ!二言目にはドンペリたのまい、ドンペリたのまいって!キャバ嬢なんてものは着飾った物乞いだろうが!」

ほんの三秒前、穏やかに口を開いた彼は、沸点らしきものを微塵も観察させることなく、説得力を持たせた偏見を昇華させた。職に貴賎なし、自分の職業意識を高く持ったプロフェッショナルも居るはずのところで、こんな吠え方では誰もが瓜生を狂犬と思わずにいられないだろう。しかし、その大胆な問いかけは、もしかすると嬢たちが無意識下へと仕舞い込んだ自己同一性をはっきりと意識付けさせた可能性もある。知っているという事を知る、それは大切な事だ。

「ねえ、新しいボス。もしもこの舞衣ちゃんが、自分の名前がそうであるのと同じように、物乞い同然にドンペリたのまいって叫びでもしたら、入れてあげますかね?」

勿論だ、歓迎会は盛大であるに越したことはない。その言質を取るや否や瓜生が吠える。

「お前が親譲りの乞食気質で子供の頃から特ばかりしてるんだったら叫んでみろおおおお!!」

「ドンペリたのまーーーーーい!!!!」

舞衣は自分を乞食と認めた、はっきりと。これは、彼女が今後プロとして生きて行くためにはっきり自覚すべきこと、そうあれかしと思う。理性が人に平等に与えられているのであれば。

若さだけが取り柄といったような黒服が、自分だけ熱気を帯びてボトルを持って来る。続いてグラスが人数分。

「兄貴、この値段の割に詐欺じみた小さいボトルじゃ、俺たちの取り分がそれこそスズメの涙。いや、カラスの涙。カー、カー、こんだけカーって具合ですよ。どうでしょう、席についている残り三人の舞衣ちゃん達からも、おんなじようにその家柄を聞いてみるってのは。」

一人につきドンペリが一瓶、豪気で結構だ。この三人には、今夜から身体を張って下働きしてもらうわけだから、ここまで場を盛り上げさせておきながら無下に断るのはぞっとしない。だが、瓜生ここで一度引いてみせる。

「しかし、どうでしょうね。こいつらやらせてみるまでもなく、兄貴の財布からまるで行きがけの駄賃代わりって気軽さで、そんな二束三文のために自分の心を豚にでも食わせちまいそうですが。結果は目に見えてませんかね?本当に良いんで?」

喉よりも、渇いた心を潤わせるためには、グラス一杯だけでは満足できそうもない。さっさとやるように促した。子桜は満足そうにニタニタ笑いながら様子を見ている。ルーレット賭博にでも勝ったかのような、いや自分の中で赤黒どちらに賭けるか腹を決めて結果を見守っているようかのような表情だ。ガラス張りのテーブルを踏み抜きそうなくらい、片足をどんと乗せて瓜生がまた吠える。

「だったらオイ!吹けば飛ぶ程度の札が欲しくて豚に成り下がる奴居るんだったら叫んでみろおおおおおお!!」

結果は当然、と言うべきか。4人連続ノワール。この場には一人の殺し屋、三人のチンピラ、四匹の雌豚それと同数の瓶が在るだけになった。店内の異様な熱気とともに。

瓜生は運ばれてきた酒を女たちに酌させる。そしてそのおこぼれを、豚に真珠と分かってはいるがご相伴に預からせてやっても良いかと訪ねてきた。頷く。

「このお大尽さまが今夜一晩だけ、お前ら雌豚を人間扱いしてくださるとよ!人間だって滅多に味わえないシロモノだ、見てるこっちが恥ずかしくならないようにお上がりよ!!」

乾杯の音頭と呼ぶには常軌を逸した叫びとともに、皆が口々にグラスを味わう。ある者は呷るように、ある者は舐めるように、多くはひと息に、他残りは心を曇らせて。その様子を見咎めたように瓜生の追撃は止まない。

「まさかアンタら、これだけ俺に言われ放題言われて、傷ついているなんて言いやしないだろうね。言葉のナイフは諸刃だよ!!そんなことすら知らないときたか。一体全体、あんたらのどデカいご自慢のブランドバッグの中に、これっぱかりの詩集やら小説やらが存在しているかなんて、量子力学を持ち出しても説明不能だろうよ。なんなら試しにここへ持ってきてみろよ。やっぱり持ってこれやしねえもんな。それとも、あんたらも何かい、自分がそのバッグの中の化粧品でもって男どもを騙していながらに、自分自身の心まで欺いている事に傷付きでもしていた刹那があったとでも?」

がぶりがぶりと喉を鳴らしながら酒を呷る瓜生。迷言、禁言のヒットパレードが続く。

「あんたら、こんな店で働いているくらいだからご自身の容姿にさぞや自信がおありでしょうがね。美人なんて言葉に満足しているようじゃ、せいぜい信頼度四割ってところですよ。ホントなら上から、佳人麗人美人の順なんだから!ヒト並にチヤホヤ扱ってもらえる最下層なんだから!要は心の持ちようで上にも下にもなるってわけですよ。さらに下には並上、並中、並下。ここまでは良いでしょうがね、その下がブス!こんな風に言われてショックを受けた女性に対して、私は言いたいんですよ。声を大にして!ブスなんて言われて落ち込むことはないんです、その下にはもっともっとあるからですよ。ツバ、タン、吐き気、ゲロ、卒倒、疾病って言う風に。だからブスって言われて落ち込むことはないんだ。だがな、女ども、美人なんて言われて有頂天キマってるような連中ども!上にはまだあるし、実際のところは並みたいなもんなんだろうよ!勘違いするなよな、くれぐれも。」

ここで子桜がようやく口を挟む。

「それはそれとして、お前はもっと女性を敬う必要があるんじゃないか?始まりって漢字には女が偏に含まれているから、女あっての人類なんじゃないか?人類全員の幸福を願って、改めてこのグラスで乾杯の音頭をやり直してくれないか。」

こいつらの中にも常識人がいるらしい事に女達も安心した様子だ。俺も。無論、その念は吹き飛ぶ。

「何を気障ったらしい事をほざきやがる!根本から違う。いいか、聞けよ、女なんてもんは始めっから台なんだよ!男が上に乗るんだ!男は上!キサマら下だ‼︎ 」

これを期待していたのか、子桜は瓜生にウインクして一杯呷った。ダメだ、ソドムとゴモラ出身かこいつらは。鈴井の方を見ると、なんと顔を赤くしてもう寝ている。

誰が瓜生の暴走を止められるんだとシャンデリアを見上げたその時、男が躍り出て発砲。瓶が一本割れる。密閉系の店内での発砲は鼓膜が痛い。いかにも護身用と言った拳銃だが、しっかりと両手で握り、身体の中心で構えている。仕事帰りの会社員か、どこぞの組織の殺し屋か。いや、殺し屋が狙う時は今頃殺し終えてなければ。一応の心得はあるようだが冷静では無い、全身がブルブルと震えている。武者震いと言うよりは極度の緊張であろう。女性用電気振動自慰器具-バイブ-のようだ、と瓜生は思った。バイブマンがどのキャバ嬢の股間に埋まりたいと思っているのかも思案した。冷ややかな笑みを浮かべながら女達が今どんな表情になっているのか見ている。思った事そのまま口に出そうと話し始めた瞬間、空に浮かんだ青鯖のように瓜生の身体が横殴りに吹っ飛んだ。

「殺した・・・殺った・・・。僕、みんなが言葉の暴力に耐えてるのが見ていられなくて・・・!」

乱入者はこの店の常連で、三十過ぎの気弱な男。四人のうち誰か、おそらく舞衣の馴染みで、もう我慢の限界を迎えたらしい。言葉の暴力、言葉のナイフは諸刃か、違いない。心の中で頷いた時、キチキチという地獄の蜘蛛の嗤い声を聞いたのは俺だけだった。倒れた瓜生が着るジャケットの袖の下で電動アームが作動し、小型のリボルバーがその手に届けられる。身じろぎもせず、誰からも気づかれる事なく男の頭を撃ち抜く。

「死んだふりだよ、馬鹿野郎。いや、それとも地獄から生き返ったんだったかな?」

ムカついた表情で瓜生が吐き捨てる。正当防衛とはいえ、カタギを殺した後味の悪さだろう。さっきまで吠えていた酔いがめっきり冷めたようだった。

「客の品定めは必要だぜ、アンタら。用心に越したことはねえよ。」

それは自分のことか、死んだこの男のことか。両方か。だが、女達は口々に死んだ男を偲んで、涙を流している。驚きもあるだろう、悔しさも込み上げてきたのだろう、常連の死は悲しかったのだろう。唯一、舞衣だけが冷めていた。

「でも、この人、変にしつこかった・・・。確かに良い人だったのかもしれないけど、私には。こんなことして死んじゃうなんて。」

「女ども、騒がせて悪かったな。俺たちゃ引き上げるよ。金はこのボスが払う。」

面倒事から引き上げようと男達が座席から腰を上げた時

「うぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

瓜生が叫び、散った桃の花のように倒れる。

「東武のヤクザども、死ね!!」

真っ赤なドレスの女が、狂乱状態でナイフを振りかざす。無防備な寝顔を見せている鈴井が次の狙いのようだ。手荒だが足払いで、華奢な体を跳ね飛ばす。子桜がナイフを取り上げ、優しく組み伏せた。心得はあるようだが、甘い、大甘だ。当然まだ女には余裕があり、叫び続ける。

「私のお父さんは、十年前お前ら東武に殺された、西武の片柳!それに、この人だって、西武が潰れて水商売しなきゃいけなくなった私の話をいつも聞いてくれていた!」

「ボス、この女黙らせますか?」

「やめなさい!」

舞衣、真希、茜、雫それぞれが立ち上がり、ポーチから護身用の小型拳銃を取り出して構える。俺と子桜それぞれに二丁ずつが狙いをつけている。この至近距離では対弾繊維であっても痛い。

「確かに乞食まがいの生活に甘んじてるわよ、それはいい。だけど、あたしたち女を男が守らないから、女は女で護り合う!それがあたしたちの流儀!」

瓜生の喚き声、駆けつけた黒服の叫び声、女どもの啖呵と今にも火を噴きそうな銃口の数々。俺はトートバッグから財布ではなくM9を取り出した。本当の鉄火場なら、今の俺の動きで俺たちが三回ずつ死んでいてもおかしく無いくらいだが、こいつで店の中に居る人間を三回ずつは殺せる。その前に俺の流儀を聞かせる。

俺の下では麻薬取引を行わせない。俺が主席に就いた時が、この街から麻薬が消えて無くなる時だ。その時、精神的弱者や金銭的弱者、お前達のような他に生き場のない男女が搾取される事なくこの船橋で暮らせるようになる。逆に言えば、それを望まない東武の構成員は今が下克上の好機だ。

「西武の綿摘がどうして東武に来たか解りました。俺たち三人は、こないだの協定まで西武に居たんです。貴方がウィスキーの瓶を掴み取った瞬間も見てました。組織が潰れて、でも食ってくためにこっちに流れたんです。今夜から兄貴と呼ばせてください。」

事の顛末を眺めていた老紳士、この店の支配人の男が。歩み寄って、語る。

「西船橋はまだ西武のシマだよ。西武のシマの半分は綿摘のシマって言っても過言じゃ無い。なるほど、そっくりだ。若頭、この街のことくれぐれも頼みます。」

荒れた店内、散らかった酒器、死人一人、怪我人一人、鈴井はまだ寝ているようだ。お荷物だらけだったが、輪舞鈴が全て請け負った。只より高いものは無い。騒乱豪華の舞踏会が幕を閉じた。ラーメンは次の機会にお預けだ。女を守ったカタギの男と、カタギを殺したヤクザの男。今は亡き船橋西武という巨大組織の不在の存在感。俺たちは、これから誰と戦っていくのか。

十二位の面々と入れ違いに、安藤がバイクで乗り付ける。今夜の事を穏便に運ぶために、業者を入れて荷物の回収をさせたのだ。こういう時に寡黙な安藤は、何があったのか興味も示さない。淡々と袋に荷物を詰め込み、担ぎ、バイクに縛り付けて帰った。床にこびり付いた血糊を黙々とモップで拭き取りながら、舞衣は考えていた。

『源氏名、田野って苗字もつけて新しい名刺作ろう。』

後日談はこうだ。新規の客達は一人だけ苗字が付いたこの嬢にその由来を聞く、今夜の一幕が再現される。彼女もこの店も、それから大いに潤うのだった。

後日談はもう一つある。瓜生が運ばれたのは、船橋と西船橋の中間地点にある船橋中央病院。翌日昼前にそこへ見舞いに行った。瓜生はベッドで横になっていたが、昨晩の事は全く覚えていないらしい。何でも、酒も女も強いそうだが、酒と女の二つが絡むと途端に性格が変わるんだとか。

「かあぁ、そんな事があったんですか・・・。じゃあもう気狂いに刃物ってやめて、キャバ嬢にナイフですね。」

口の減らない男だった。

 

第二章    死亡遊郭    了

船橋ノワール 第一章

蝙蝠の叫び声が聞こえる。あいつら月明かりに照らされて、夜闇の中で踊っている。踊らされていることも知らずに。恥知らずで、煩瑣い。朝日に目を焼かれたのか、それとも放たれた輝きから目を背けたいのか、そんな我が身を不遇と思ってはいないらしい。今では、誰も聞こえないくらいの大声で、誰も気付かないほどに堂々と、夜の往来でお喋りに興じる事が出来るらしい。仰向けになってそれを聞いている。頭が痛い。

ソファの上で目が覚めた。痛み、いや生の感覚が身体にある。応接室だ、自宅の。此処で眠ったことは無いが、即座に判る。時計が指すのは深夜二時。二人の男が話している。痛みを堪えて起き上がると、四つの目がきらりと光った。還暦を過ぎた俺の親父、それと昵懇の初老の男性。俺に殺しを教えた男、その男の殺しに資金を提供する男。色あせた伝説と、今もその伝説を夢に見る男。この場に湧き上がった雰囲気は、言わば歓迎。だが、何を。なぜ我々が此処に。俺の頭にようやく混乱が追いついたらしい。始まる問わず語り。

近々、船橋の勢力図が大きく塗り替わる動きがあると言う。その後手に回らないように、予め俺を呼び戻したのだという。数年前に一線を退いたこの壮年の語り手に代わって、俺が東武に所属する。ようやく居心地が馴染んできた王子−十条−赤羽、北区ダークラインに舞い戻ることはもう無いだろう。三度唾棄しても胸糞悪い、あの街を愛しく思う頃が来るだろうか。ともあれ、この界隈で代々凶手の高みに居た綿摘の代替わり、気忙しいことだ。

「イギリスかどっかの話にfrom the cradle to the graveってあるだろ。かつての船橋は、公営ギャンブルからストリップまで何でもあった。ゴロツキから堅気の人間まで、どんな奴の面倒もよく見る街だった。今じゃ、残っているのは競馬くらい。代わりに池袋崩れのチンピラが表で小松菜、裏ではマリファナ。混ぜ物だらけの劣悪品で、俺たち船っこは依存者だらけだ。金を生み出す仕組みとしては、これから益々成長していく。」

船橋を大きく二分する公認非合法組織、西武と東武。しかし、西武勤めだったこの仕事人間が俺を東武側に推したというのは解せない。礼智足らずの仁義信、率直で偽り無い人物ばかりの西武の評判は、誰あろう綿摘壮一その人から口伝てで聞かされ続けて居た。麻薬売買で荒稼ぎする池袋崩れの人で無ししか居ない東武は、地元の癌であるとは何度も言われていた。勿論、西武で父の背中を追いかけて二世アサシン呼ばわりというのは癪だ。しかしそれ以上に、この老獪な年寄りが東武に分岐させた線路の上をこれからも走らされ続けるのは御免だ。

「まぁ、単に推薦があって幹部の席次に着けるほど、東武は甘くないんだ。連中は、地域密着系都市型任侠団体を標榜する西武のやり方と比べるまでもなく…」

壮一の視線がシャンデリアの方へと逸れる。見ているのはその装飾ではない。スロー再生された光の粒子を目で追っている。ツイードを好んで着るようになったが、耐弾繊維仕立てのスーツスタイルは変わらない。派手な裏地も。舞浜で仕立てたのだろうか。

「その、何と言うかな、堅いんだ。何もかもが。氷でできた監獄の地下八階。他者に幸福を与えるための近道は、仕事に苦痛を感じないこと。苦痛の対価に支払われた給料で真の幸福が買えるとは思わんね。」

そこまで言うなら、どうして東武に推薦したんだ?コイツの選択が自分の災厄として飛び火するのはいつものことだが、耄碌している。先の襲撃もその火の粉らしい。東武は幹部に与えられる座を十二に限定している。ゆえに、現幹部と相応の幹部候補との間で移動を行う。最も穏便なものは話し合い、事と次第では件の命の奪い合い。力を得るには力を以って、腐敗を正すには瀉血を以って、規模はさて置き組織の体質を維持している。

俺を襲ったのは幹部末席の十二位、呉。ナイフの使い手だという。東武で始末者を請け負ってから随分長く、西武の綿摘とは温暖な冷戦状態を保っていたそうだ。

「持ってるナイフ以上に彼奴の方が堅物だからな。十二位に就いて以来二十年近くになるが、席次の昇格は一切固辞していたらしい。寿命やら何やらで席は上から空いていくのが常なのに。そのまま行ってりゃ今頃は四−五位、麻薬取引の醍醐味が楽しめる役職にどっぷり溺れられる頃なんだがね。言っとくが、十二位なんてゴミ処理幹部を気取った言い回しにしただけだぞ。」

つまり、それに代わって俺が無事ゴミ処理幹部の座に迎え入れられると言うことか。謙虚に行こう。その仕事くらいしか向いていないという自覚はある。

「何、彼奴の胸を受け流しで刺した?よしよし、彼奴の胸元の芯、つまり心までは硬直し切っていなかったって訳か。」

息子の生還や技の冴えよりも、自分の仮説に意外な結論付けが出来た事に満足した様子で頷く。

「しかし、今夜の話が解せねえんだよ壮ちゃん。席次の移動は闇討ち不意打ち何でも有りだが、一騎討ちの掟だけは破っちゃならねえんだから。」

行田団地の長老と呼ばれている男、永井が口を開いた。環状の車道にぐるりと囲まれた団地とは表向き。そこは、習志野軍属の将校が仕切っている要塞だ。かつては海軍無線電信所船橋送信所があり、真珠湾攻撃艦船にニイタカヤマノボレ一二◯八を送信した。彼らは、第三次世界大戦の暁には降り注ぐ炎の槍から身を呈して市民を自衛すると、本気で考えているらしい節がある。船橋でその頂点に君臨する老人は、もう傘寿を間近に控えたといった貫禄だ。この場の三者はそれぞれスーツスタイルだが、彼の生地は表も裏も黒でより細身。暗い部屋の中でも存在感を放つ螺鈿様のボタンは、よく見ると袖口に五つ並んでいる。

「そうですよ。本当に彼奴を見たってんですか?自営業とは言え”連合”の下請けでしょう。だいたい、工房を出て凶手まがいの大立ち回りってのも聞いたことがないし。」

「そうだね。東武の席次には何の関わりもないもんな。」

官僚的な東武のシステムの中で異色なのが幹部の移動だ。分かりやすく言えば、東武は下克上を認めている。ただし、秩序の大きな乱れが無いように、一対一で行えというルール付きで。極端な話、大規模なテロに巻き込むついでにちゃっかり昇進というのでは、巻き込まれる方はたまったものでは無いからだ。麻薬売買の利鞘を得られるような役職となると、下克上と言う名の暗殺を恐れて表には滅多に出てこないようになるし、カウンターアサシンとして俺のような凶手を用心棒代わりに傭う事だってある。

知っている事はそれだけで、他は何も知らない。話を整理しよう。つまり、俺の命は箱の中にあって、ついでに借りてきた猫みたいになっている俺もその箱の中。船橋と言う名の箱の中でこれから先どんなことが起こるか想像もできないが、蓋を開けて見るまで俺が生きているか死んでいるか俺にも分からないと言うことらしい。安否不明、と言うより生死不確定の棺桶の中。一対一という笑えるほど古風な人事異動に、第三の男が存在した理由を知る者も居ない。

「大日本プラザな。あのフロント裏に彼奴居たから、一緒に連れて帰って来たよ。」

呉と言う名の男。物言わぬ姿になっての同道だった。短めの髪が血塗られて、首筋まで赤く染まっている。相方の凶手に仕事を託して、先に逝った。俺さえ来なければ死ななかったプロフェッショナル。俺の倍以上キャリアがあった、第一線の仕事人。ずっと座って居た十二位の席から離れて、何故その仕事を買って出た。無益だ、率直にそう思う。

「お前さんはそういう事を言う人だね。」

口数の少ない永井から発せられた鋭い一言。究極の他者批判。それが言えるこの人物に戦慄する。そうだ、俺はそう言う人間だ。しかし、そんなことは自己紹介で丁寧に説明しなければ看破され得ない筈だった。行田の長老と呼ばれている男。習志野軍閥を影で操る男。旧日本海軍の遺産を受け継いでいるとも、ナチスドイツの財宝を譲り受けているとも噂されている男。彼が静かに続ける。

「あんまり自分を買い被りなさんな。十二位の仕事がそれなんだから。淡々と人を殺す生活だ、同業者から女子供まで。」

初老の男は、今夜呉に動きありという情報を掴み、その仔細を見届けに来て居たという。俺の修羅場を、車で片付けたのも彼だ。呉との対決だけならば、東武の流儀に任せるところだったようだが、さらにもう一人のチェーンソー男が現れた時には前代未聞の状況に大変混乱したらしい。この時点で俺の親父達が事前にしていた予想の見通しが無くなった。さらに悪いことに、俺は歯こぼれしないチェーンソーを返り討ちにする術を知らなかった。

「恭、休んだら呉の死体の始末だ。使うのは初めてだろうが、この町にも業者があるのは知っているな。肉屋のアンドレに持って行け。」

と言って、壮一は永井に目配せしてお互い悪戯っぽく笑った。悪い予感はしなかった。疲労と眠気でもう俺の行く末も呉の死体の処理もどうでもよくなっていた。

「しかし、二人とも死んじまってたら、東武の末席に着いてたのは壮ちゃんって事になったのか。狭くて因果な世界だね、ははは。もちろんそうはならない様に加減して撥ねたよ。」

朦朧とした意識の中で、老人たちの戯言を聞いた気がする。その晩は夢も見ずに深い眠りについた気がする。

応接室のソファで一晩明かしていた。身体が痛い。あれだけ派手に撥ねられて医者いらずなことはむしろ忌々しいくらいか。放置された死体袋を背負って歩き出す。案の定、軽くて重い。誰に依頼された訳でもない殺し。地元で初めての殺し。対価の発生しない殺し。椅子取りゲームですらない、単なる席替え。順番待ちの列が一つ動いた。俺はそこに招かれたのだろうか。殺した相手の死体の始末までするのは珍しい。それだけに、この背中の男をもっと知りたい気持ちがした。打ち身を痛ませているのは、彼の怨念だろう。当然のことだ。

目的地は自宅から五分もしない、京成海神駅の踏切向こうにある食肉工房アンドレ。その前に、昨晩オシャカになった仕事道具を調達したい。幸い、その中間に銃匠が居る。築四十年くらいの年季ある建物にさかもとの暖簾が下りている。お好み焼き屋は表の顔。ここのマスターは坂本龍馬が好きで、我が子には竜の字を与えているほどだ。そいつとは西海神小学校で同学年だった。ビートルズが好きで、小さい頃に親父と食べに来た時、気分がいいとギターを弾いてくれた。まさか、こんな形で店に寄ることになるとは。少し緊張しながらカラカラと音を立てて引き戸を開ける。

「よぉ、恭ちゃん!聞いたぜ、実包なんだってな。」

短髪で痩せ身、六十過ぎの笑顔が控えていた。話が早いというか、以前来た時とは表情が違う。昔はもっと寡黙で気難しくて怖かった気がするが。挨拶とともに、昨晩の顛末と注文を告げる。

「あいよ。特注品となると納期が先になるが、それまでのつなぎにこれでも登録しに持って行きな。」

M9だった。習志野のお下がりだろうか。片手では扱い辛いが無いよりはマシだ。連射性能は良いと聞いている。別誂えされた三十発装填の弾倉を四つも出してくれたのは流石の職人気質と感心する。装弾数は多いに越したことはない。頭金の五十万円は後で届けることを約束した。

「恭ちゃん、帰って来て早々かい。なんつうか、血は争えないって言うか。」

担いでいる死体袋を察したマスターに大笑いされながら店を後にした。東京都北区で凌いでいた頃は全く気にならなかったが、地元の居心地の悪さと来たら馘と胴体が繋がっていない気分だ。凶手の個人情報が筒抜けとは厄介な呪いだ。

それから目的地にはすぐについた。食肉工房アンドレ。他の業者とは違って、綺麗に陳列された肉屋の内装。初対面で早速だが仕事を申し込む。

「俺は安藤玲だ。アンドレでいい。」

背の高い男から差し出された右手を握る。肉屋さながらの良い名だと思う、出来過ぎだ。こちらも名乗り、趣味は読書と付け足した。安藤、俺の顔をまじまじと見つめる。少し間を設けて、

「綿摘、俺はアンタを知ってる。」

だが俺は知らない。家柄が有名だからってこんな言い方は無いだろう。地元の小学校には居なかったし、幼稚園の頃のことはお互い覚えて居ないはずだが、少なくとも俺は。だが、この男は耳を疑うような台詞を言った。

「昨晩、俺は戦闘服を着込んでアンタを襲撃した。」

言い終わるのも待たずに、掴んだ右手に力が入る。ここから人差し指だけを掴んで思い切り逆向きに捻じ曲げても良い。殺気立った俺の様子をすぐに察した安藤が続けた。

「ま、待て。見ての通り俺は肉屋だ。業者であって凶手じゃない。東武にも西武にも肩入れしてはいない。精々、連合からの仕事が多いくらいだが、俺は独立営業だ。昨日も連合からの指示で俺はそこにいた。」

International Kidnapping Enterprise Association 国際誘拐企業連合、連合あるいはIKEAといえばこのスウェーデンに本部を置く世界的組織のことを指す。東武の動きに連合が介入したとはどういうことか、聞いても安藤は話さない。この男の真意が知りたい。まだ俺の命が欲しいなら、たしかに今こんな話をせずに不意打ちすればいい。

「こんな業者が連合の真意まで知るはずがないだろ。とにかく俺の仕事は昨日の一晩限りで終わった。で、今日はアンタの仕事を引き受ける。」

契約が成されたことを示すように、握手は解かれた。安藤は俺が担いでいた死体袋の中身を確認し、まるで俺と同じような表情をした。昨晩顔を合わせていた三人が、この場所でまた引き寄せられた。一人はもう何も言わなくなったが、俺たちは本当に敵同士だったのか。それならなぜ今この場で商談が成立したのか。俺は今生きているのか、生かされているのか。そしてその理由は何故か。それが知りたい。

「次来る時には、ウチの肉を試してみてくれ。」

人肉食は趣味じゃない。結局は昨日の修羅場をもう一度演じることはなく、俺は肉屋の建物を後にした。その足で京成線に乗車し、一駅隣の船橋駅へ。京成船橋駅北口と船橋駅南口とを繋ぐようにそびえるFateビルは、地上14階・地下3階。階ごとに商業ゾーン、公共公益ゾーン、オフィスゾーンと区分されている。5階の総合窓口センターで戸籍謄本を取得し、スピード写真機で証明写真を撮り、7階中央銃器登録出張所へ。さかもとから譲り受けた9mm機関拳銃について、特殊銃籍登録申請書に記載し証明写真も貼り付ける。この時間は他に誰もいないので、そのまま窓口に免許証と併せてファイルに仕舞い、提出。

受付の男は引ったくるようにファイルを受け取り、俺の顔を眺めて横柄に言った。

「アンタ、こういうの初めて?」

海堂と名札にはある。その名に恥じぬ肥った男だが、少なくとも地方公務員としてそれなりの資格を持ってその椅子に半日近く座っているのだ。船橋には最近来たのだが、以前は北区で登録したことがある旨伝える。関心無さそうに応じてから書類と免許証を確認して、海堂は目を見開きすぐに起立した。

「失礼しました。」

男が受け取った書類は一般銃籍登録申請書では無かった。特殊の二文字が赤で印字された免許証も添えられていた。一般人がのこのこやってきたと思ったら、実は実包だった。アンタ、こういうの初めて?自分の非を認めることができる点は優秀だが、役所の人間は権威への服従以上に人間性を大事にするべきだろう。この手のタイプは閣僚の指示のもとにミサイルの発射スイッチを押すことに驚くべき才能を発揮することもある。アイヒマンめ。命令があれば、何度でも繰り返しスイッチを押下する。押しては離し、離しては押し。船橋Fateビルのアイヒマンは、将来その予行練習とも呼べるような流暢さで登録手続きの作業を終えた。仕事に対する自信が態度に出ていた、その典型の様に見えた。

「今後も色々とご入用になりましたら、どうぞお越し下さい。」

海堂の深々とした一礼を受けながらその場を背にする。そうだな、次はM9の代わりが仕上がった時、その日が益々楽しみになった。

 

この日の用事が全て済み、大分遅めの昼食いや少し早い晩酌でもしようと本町通りを南下した所で、東武の連絡員を名乗る男から接触を受けた。昨日の今日で整理がつかず、十二位の迎え入れはあと二、三日先になるので待機せよ。さらに明日の夜、東西の臨時総会が設けられる事になっているのでそれに出席せよとのことだった。総会とは定期的な各組織間での調整の場だ。今回の開催は西武側からの緊急の召集によるもので、市内各組織の担当者は可能な限り出席するように連絡されているらしい。東武の方からは、たまたま機会が重なった十二位の動きを伝達する程度なので、その場つなぎに居ろと言うことか。一方的な指令だけを受けて、俺は大人しく翌日の晩を待った。

総会の場は、シャトー船橋。隣合う東武と西武の庁舎に丁度挟みこまれるような位置にある複合商業施設。その名の通り、城塞の様な外見と宮殿の様な内装を併せ持っている。国内の政令指定都市や船橋の様な中核市などではよくある非武装中立施設として指定され、市内ではこの一箇所のみである。南館三階を貸し切って行われる今夜の会場は経営母体がMOTHER牧場で、アイスミルク飲み放題だった。早くから会場入りした俺は、アイスミルクの二つ名を辞退すると共に東武十二位の席に案内される。それからしばらく経って二、三人が連れ立って来たが席は用意されて無いらしい、離れた所で話し込んでいる。すると、一つ上の席へ男がやって来て座り、俺に手を差し出した。

「俺は義竹仁、東武十一位だ。噂は聞いてるよ。お互い歳が近い同士仲良くやろう、機関銃の。」

流石一つ上の男、言葉尻に嫌味を感じない屈託の無い笑顔。集団の中心から少し外れた所で、しかし気付けば人が周りに集まってくるような魅力がある。お仲間が多そうで羨ましい。お互い歳が近いと言うのは推測だろうが、自分なんか新入生転校生の部類だ。腕に覚えがある分、不登校になる事は無いだろうが。この義竹と言う名の好青年が、この組織で初めての友達、仲間より上等な表現としての友達になり得るだろうか。俺は勿論、こういう手合いが大嫌いだ。俺が起こした焚き火を隣で眺めながら、次第に人を集めて俺だけの焚き火を矮小化するような男を。しかしながら、親切にも彼からこの会場の顔ぶれをご教授頂ける事になったのは助かった。彼らを知ることから百戦の始めとしよう。

「まず、俺たちに一番近い隣の席、派手な服の太ったオッサンが十位の桃井。お分かりかもだが、東武のシマの風俗を仕切ってる。」

こういう手合いの方がお近づきになりたいね。互いの利益が保障されている間は頼もしそうな風体をしている。

「次に九位の円月、地元飲食街の顔役で東武側。八位の戒備、駅前の飲食と娯楽を牛耳ってる。七位以上はいつもの通りお越しでないようだね。」

さらに、西武の席であろう一角はまばらな着席だ。西武の場合は厳密な序列のようなものは無い、いわゆる家父長制を年功序列で定めたような疑似血縁関係を以て統率している。それゆえ、一家総出でこの場に乗り込んでいても良いのだ。見得切る顔で生きている西武らしからぬ事態が目の前で起きているらしいことはぞっとしない。

「おっと、あれ見な。奥の部屋に入ったの、あの大神宮だ。」

大神宮秀作。意富比神社、関東のお伊勢様こと通称船橋大神宮の宮司。なんとも目立つ白尽くめのスーツでお出ましだったが、すぐ奥の別室に移動した。今夜の招集は業界を問わず声がかけられているのだろうか。いよいよ総会の開始時間に差し掛かる頃、

「お、今夜はお出ましだ。ほら。」

小柄ながら凛とした佇まいの外国人女性が会場に入る。この会場であれほど女性として悪目立ちしているというのも珍しい。さらにもっと珍しいのは、アイスミルクのグラスを持っているのも彼女一人だけだという事。目を疑うのは、その女性をエスコートしているのが安藤。あの食肉工房アンドレの安藤玲が、ブラックのタキシードを着込んで同行しているのだ。

「目が釘づけって感じだが、まあ無理もないよな。彼女、連合の船橋支部長だぜ。」

義竹が笑う。連合が拠点にしているのは東京湾内、つまり船橋支部長とは日本支部総帥を意味している。生で見てみると思う所が多いが、随分大胆な女だ。俯いた安藤とは対照的に一座を睥睨するかのような視線と、俺の視線が交差した。ような気がした。時間だ。

「本日は臨時総会のお招きにお越しくださいましたこと、誠に恐縮の極みであります。」

船橋西武会頭、戸井田が深々と頭を下げ、言った。次の言葉に、会場の誰もが言葉を失った。

「このたび、我々西武は地元船橋五十年の歴史に幕を下ろし、東西抗争四十年の歴史に終止符を打たせて頂く協定を約定いたします。」

放心する者、笑みを浮べる者、崩れ落ちる者、いずれにせよ誰もが落ち着かない者たちだった。俺はその中の誰でもない、誰にもならないように努めた。しかし、放つ言葉は誰に向ければ良いのだろうか。俺は自分自身に何と言う言葉をかけるべきなのか。続く。

「本日の臨時総会に西武から参りましたのは私と、最後まで共に歩むことを誓った同志たちであります。すでに庁舎にいる者どもはそこを引き払ってありますので、少数でこの場に顔を出す運びとなりましたこと何卒ご容赦ください。」

「ちょっと待つんだッフィィィィィィィィィ!!!!」

渾身の勢いで蹴り破られた扉。甲高い笑い声と共に異形の男が乱入して来た。座した全ての人間の視線がその男に釘付けにされる。身体は磔にされたように、誰も身動きを取れずにいる。今や国内どころか世界のアサシン界隈でその存在を知らぬ者はいない。エンジェル・ダスト、船橋シティのジョーカー、売人殺し、世界の処刑から、ご当地キラー、様々な通り名が一人歩きしている存在。ここ数年でローカルな都市伝説を世界に向けて配信している、メディアが作った報道の中だけの存在が今、誰の目の前にも居ることに全員が青ざめている。茶のストッキングで顔を丸々覆い、猫、いや犬の耳のついた緑のベレー帽を被ったトレンチコートの男。船橋市全域で東武末端の麻薬小売人達を次々に拉致し、薄暗い部屋で私刑に処してはその様子を動画共有サイトに投稿し続けている男。売人達の生命の価格が、麻薬末端価格に追いつくその日まで処刑をやめないと宣言し続ける狂った男。スナッフィー。

「突然でっすが、クイズです。呼ばれてないのに来ちゃうのは①参上②推参③水酸化ナトリウム④硫酸入り水鉄砲、どーれだ?」

②だ。しかし、誰もが固唾を飲んで答えられない。いつの間にか、コートの懐から水鉄砲を取り出して左手に高く掲げている。

「不正解でも正解でも、無し汁ぶっかけて顔面やらなにやら焼いちまおうって気は無いよ。それくらいのモラル?ルール?は弁えているから、ご安心ご安心。」

辺りを見渡して不遜に言い放つ。視線はこちらに移されて、どうやら義竹に向かって

「ん?なんでアンタそこに座ってるの?」

と言って水鉄砲を懐に仕舞う。アシッドアタックの警戒を解くことなく、いつでも防衛できるように会場の全員が身構える。重大な挑発行為。事と次第によっては、永田町からミサイルが飛んでくると言っても過言では無い。ソドムとゴモラに比べれば、この街に善人はいるのだ。船橋市民は、その全てが犯罪者ではない。地下世界の住人はほんの一握りだ。そこに、問答無用の裁定が下る。絶対安全の連絡会で起こった混乱の一切を厚生労働省は許さない。掌の上で踊る存在でなくなれば、国がハルマゲドンによるリセットをかけてしまうことは容易なのだ。

「表で小松菜売って裏でマリファナ売ってる東武はのさばって、西武のあんたらが一足先におさらばとはどういった了見だッフィィィ!」

意外だったが、この喧しい闖入者はこの場の全員が思っていることを代弁したようだった。しかし、そうそう彼の立ち居振る舞いを冷静に見ていられる人間も少なかったため、会場には怒声が響く。

「まぁまぁ、落ち着いて。俺はアンタらからすれば連続殺人鬼かもしれないが、乱射魔だったことは今までもこれからも無い。今日はそこにいる東武の新人さんにプレゼントを持って来たのさ。」

懐からサッと抜き出されたのは、ウィスキーボトルか。いや、バカルディとある。その瓶を振り上げて俺に向かって放り投げた。

「食らうナッフィ。」

そこは召し上がれとか飲めとかだろう。ボトルがきらきらと光っている。ガラスの表面に反射した光がきらめく。違う。この無数の光の煌めきは何だ。直観から分析までのほんの僅かな時間は、今、熱せられた飴のように引き延ばされている。きらきら光っているのは瓶の中。これは蛇の鱗。その煌めきを俺は知っている。アルミニウム粉末だ。この瓶が落下するのはもっと先の机。頭が指示を出すより早く身体が動いた。二歩踏み込んで机の上に飛び出す。両手で受け止めた瓶の中には溶接されたガラス管が見える。瓶の中身はおそらくガソリン、ガラス管には濃硫酸。裏が出て瓶が割れていたらと思うと危険なコイントスだった。舌打ちが聞こえたが、覆面の男の表情はニタニタと笑っているのが分かる。

「喉乾いた?」

殺意は殺意で返す主義だ。すぐに拳銃を抜いて発砲。非武装中立施設のため右手で作った手振りだが、必ず殺してやる。応じたスナッフィーは胸元を押さえて苦しんだ振りをして、楽しそうに笑いながら退場した。茶番だ。実弾であれば必ず頭部に当てる。連絡会会場から一歩出れば、直ぐに東武の構成員から烈火の如き報復攻撃が始まりそうなものだ。しかし、万に一の生存確率が、奴の余裕ぶりで十倍にも百倍にも高まっていくのが目に見える。

結局、この騒動と、西武側の通達が判明したこともあり、総会は三々五々解散した。当然だろう、スナッフィーが今度は爆発物を満載したトラックで突っ込んで来ないという保証は無い。今、この会場に集まった人間は、スナッフィーという共通の脅威を目の当たりにして、奇妙な連帯感が生まれているようだった。

一人、本町通を南下しながら考える。この数日、急なことがあり過ぎたように思う。二回も死にかけたが、それでもしぶとく生きている。飲んでいる時は、過去の悪いことを忘れられる。どこかで、先代十二位の弔い酒でも飲めないだろうか。東武の中では古参のナイフ使い。上席を拒み続けていた職人気質。あの男は、果たして死地に赴くつもりであの夜やって来たのであろうか。あんな終わり方を予期していたのだろうか。黙々と彷徨い歩く夜の船橋。今夜は酔って、何もかも忘れたい気持ちだった。俺の人生の半分は悪かった。残り半分は、酒を飲んでいるからもっと悪い。

本町通り中ほどを左に折れると、大きな構えの大衆酒場が見つかった。賀々屋。そうか、船橋にも賀々屋があるのか。東十条では、駅前のニュー賀々屋にたまに行っていた。地元なのに不慣れで不安だったのか、馴染の店に出くわして急に嬉しくなる。迷わず店内に入って、カウンターに座る。先ずは生ビールと、モツ煮込み。厚化粧の淑女に注文すると、まず真っ先にモツ煮込みが運ばれてくる。この速さは他の追随を許さない。

味噌汁に味噌を入れるのは出来上がる直前なのに、味噌煮込みはそんなことはない。新鮮な味噌の活き活きとした舌に刺さる味わいは美味いと感じる。しかし、味噌が死に絶えたかのような、残滓となってしまったかのような味わいには勝てない。主張の強さとしては、死者と共通しているではないか。死んだ人間があれほどまでに人間らしさを帯びるのと同じように、煮込まれた味噌たちがこの一杯のように紡ぎ出す物語の雄弁さ。今夜の俺が呉に対して思う感情に、この一杯は驚くほど同じだ。生ビールを一気に飲み干し、次はホッピーセット。ダラダラと飲んでいたい。外が無くなるのと同じタイミングでモツ煮込みを食べ終わる。ここから楽しくなってくるところだ。さらにモツ煮込みとホッピーセットを追加する。

ふと視線を上げると、隣の席に食肉工房アンドレの安藤が座ろうとしているのと目が合った。お互いなぜここにという表情だったに違いない。だが今は、歌おう。謳歌しよう。安藤はもうタキシードを着ていないが、今夜のことを問い質す。

「連合の総帥、リュミエールはフランス人なんだが。俺の出すモツ料理がフランスのモツ料理と並ぶほどお気に入りなんだそうで。市内で近いこともあって、ウチは連合からの仕事をよく頼まれるようになったんだ。今夜みたいに、防弾代わりのエスコートを任されることもある。」

なるほど、食肉工房というだけのことはある。では安藤の視点から、近所の肉屋で注目している所はどこだろうか。

「ウチで仕入れていく所では、京成西船の鵤かな。わざわざ自分から行こうって気はしないけど、商品を大事に扱ってくれているのを感じるよ。俺自身はここ賀々屋のモツ煮込みと雰囲気が好きなんだ。バイクで来るから、飲むのは烏龍茶だが。」

全く、ジャック・ルピック氏に、だ。

「焼肉食いたい時には、京成の高架下にある熱々って店。そこは内臓専門店で、仕入れも芝浦まで行ってるそうで食ってて幸せになるよ。」

お互い好きな料理が同じこともあり、俺は嬉しかったし、したたか酔った。気付けば自宅で目覚めた。どうやら安藤がバイクに乗せてここまで運んだらしい。水を飲んで二度寝する。今日ならまだ十二位の整理は終わらないはずだ。昼過ぎに起き上がって、昨晩のことを詫びに食肉工房アンドレへ赴く。安藤に簡単に挨拶をし、昨晩の顛末を聞けば、自分一人にだけ飲ませている安藤に散々管をまいていたそうだ。改めて詫びた。

そして、最終的にこちらは勝手に意気投合した気になって、安藤にしきりに下の名前で呼ぶようにせがんでいたらしい。そのことを報告してから、

「下の名で呼ぶのは交際相手だけと決めていたんだが・・・。恭一、俺は安藤玲だ。アンドレでいい。」

背の高い男から差し出された右手を握る。

 

第一章    協定約定    了

 

酩酊を力に

ファァァァァァック!!

あ〜、スッとした。

こんばんは、如何お過ごしでしょうか・・・⁈

烏賊が!烏賊がッ!!←いや、ザ・グリード

なわけで、90分で3000人ー喰って喰って喰いまくれーTechnoBreakJunだゾ。

全然、蚊ほども関係ねんだけど、ザ・グリードは今年の6月で20周年だったそうです・・・また観てえなあのパーティムービー

個人的にやっぱここ、あるいはサガット自決シーン。正月に観たい。

 

さて、週末はジェネステがあって、ブログ更新できなさそうなんで、ちょっとフライング気味にシコシコ作文してるわけですよ、ビール飲みながら。

普段は真面目な現場で書いてるんで、シラフなんですが(それはそれでどうかと思うが)、今夜は飲みながらなのでそのテンションが次第次第に変化していく感じが文面から伝わるとイイなという実験ってわけ。

あんたらも災難だったな、こんな実験に付き合わされちゃってさ、Twitterフォロワー90人の読者さんたち☆

ここまで書くのに小一時間消費しちゃって、そろそろ無事に眠くなっちゃうと思われるんですが、ウン♪パ♪ウンウン♪パ♪のリズムにギア上げてイくゾ。

うんうん!うんうんうんうん!!←同意に次ぐ同意

 

全てが股間になる←第一回フェミニスト賞

思いついてから調べたら怒られるやつだな、な ぜ 思 い ち つ た 。

怒られる前にリセットしよう、俺が考えたスーパーサイゼ人

ミラノ、ボロニア、ディアボラ「ドリンク波ーーーー!!」

これにはセルも真っ青ですわ(知ってました?サイゼはストロングゼロ出してるって)。

夢庵もよろしくな!!

なんだろう、このネイキッドマーケティング・・・。

マーケティングといえば、デザフェスでお近づきになった皆々様は可愛いもの大好きそうでいらっしゃったので、そこに狙いを絞ってジェネステ参戦の予定なんですがダメだ笑ゥせぇるすまんで参戦の時点で俺ラ五月蝿ぇすまん。

しかもそのジェネステで他に出店予定の方々も可愛い路線っぺえから!!

やさぐれ飲酒は愛され体質!!

ananかっての…もう寝ますわ、エナドリ切れて輸精管も切れたらしい。

パイプカッター、ハーメルンの両側精管結紮切除男ですわ。

はぁ、ちんすこう。

トータルインポテンスー皆既勃起不全ー

エクリプスとアポカリプスって似てるよね、語感。

さらに語感で言えば、エクリプスとインポテンスも似てるよね。

股間だけにい気味で)。

 

刻一刻と欠けていく月を見上げながら、詩心の無さを謳歌していると、ふと。

啓示を得た、ニコラス・啓示を。

翻訳された異国の文学しか享受できない俺たちは、一体誰とセックスすればいいのだ?ってね。

池袋の風俗へ行けとでも?

同じ人間、しかし言語も文化も違う人間たち、彼らは意外なほど身近であるという悲しみ。

悲しみの池袋風俗。

 

そんなわけで奴はその次の夜もまた池袋へ繰り出したってわけ。

カーモンベイビーアフリカ(合いの手)

売女と傷心の男、それを許容する街。

こうなればもう鬼に金棒、もとい鬼畜に肉棒。

いや、ふじみ遊戯

 

だが、そんな男の身体の内部では、前日の月蝕が心象風景として血潮の中を駆け巡っているらしかった。

性欲はあるのに勃起不全ートータルインポテンスーってやつだ。

さながら、詩になる風景を目前にしながら、詩心の無さに呆然としているその感覚。

昨晩の蝕に魅入られて、囚われて、肌重ね合わせて勃起不全。

もう風林火山の山担当

犯すこと火の如し?なにそれ。

こうなりゃ手コキだ!俺たちゃ無敵だ!!

剥き出しの性欲ぼかしをかけて、エレクトカリパレード

そのまま黙って帰宅した、人生は続く。

ペニスジェネシス

キンタ万力 ⇄  万力ンタマ  苦痛の連鎖を抱きしめて。

Shun「ふぅ〜、おしっこしたい」

Jun「主はお許しになりました」

Sho「神様はいつも見てるよね」

すげえ、俺たちスマップみてえ←解散すんじゃん

 

さて、そんなApocalypseなうな我々TechnoBreak、高◯社長も真っ青なノリですがいかがお過ごしでしょうか。

俺たちと一緒に、終末論の最先端を開拓していこうぜ!!アナルバール右手にして)

世界終末時計は真夜中の二分前を指し示しているApocalypseなうを生き抜いている俺たちに『時計の長針を進めるために悪の秘密結社が組織されたことで、

逆に時間が逆戻りした』っていう幸福なニュース飛び込んできたっていいじゃない!

進歩が必要だ、幸福との調和がとれた進歩が。

それは前立点から前立腺へ、前立面へ、前立体へと因数分解されていくことだ。

営まれたこの前立界で生を授かった俺たち。

こんな世界で見出す性の喜びとは、生きることに心を吹き込むこと。(知ってたか?立心偏が心を表す部首だって)

言い換えれば、ユークリッド幾何学においては二点間の直線はただ一本に決定されるが、卑ユークリッド幾何学ではお尻のシワとシワを合わせて幸福という修辞学。

 

別の視座で言うなら俺たち人の子って奴儕は、

罪犯し過ぎ可笑杉田君に他ならないわけで。

そんな性分を認めて受け入れて何とかやっていくのが幸福への遠い近道、そう思えて泣けてきやしないか?

止めどなく溢れる涙が川になり心の悲しみ流し去ってくれるように願い込めて、善人か悪人かどちら側かと聞かれたら俺はチャオプラヤ川だと答えてやるのさ。

過ぎ去った夏を惜しむ代わりに、ビーチクをキツく噛み締めて。

受け取ってくれ、俺のエナG

ってことで、High先程コンビニで新商品のエナジードリンク

サントリー南アルプス PEAKER ビターエナジー

を発見したのでそのレビューだ。

その名の由来は、PEAKの上を優雅に飛ぶ一羽の赤い鳥からだろうか。

ラベルに書かれているキャッチフレーズは「最後まで落ちない」である。

正直、まずこの文言に攻めの姿勢を感じた。

というのも、周囲でチラホラ散見されるレッドブルの「切れた」感や、エナの「前借」感といったおよそエナジードリンクの名を冠する全ての清涼飲料水に付きまとう如何ともしがたい「事後」感に対する、これは

たたきつけられた絶縁状であると読めるからだ。

 

アルチュール・ランボー未読の理系諸兄も安心してほしい。

キャッチコピーが書かれたラベルの裏面には件の「最後まで落ちない」を分かりやすく表示したグラフが載っている。

いかがだろう、これは酵素濃度一定の時に基質濃度を増加していったときの反応速度の変化を表すグラフに良く似ていると思ったのは私だけではないはずだ。

 

さて、見てくれの感想はこれくらいにして、実際に一気エナしてみることにしよう。

なるほど、ビターとは最近よく口にする例のビター感のことか。

その直後、精神に襲い来るエナ感の無さという強烈な違和感!

う~ん、いや、味が全てではないんだけどもね、入ってるの?コレ。エナ成分。

だって、飲んだ後に胸が苦しくならないもん!

 

それもそのはずだ、それがサントリー南アルプス PEAKERの売り。

含まれるカフェインは、緑茶500mL程度だという。

「天然水だからこそ、人の身体をいちばん大切に。」

ポスターには最後にこう記されている・・・。

オイオイ、ヒッピーだってマリファナやってたぞ。

 

原材料名を改めて読むと、馴染のあるエナ成分はとんと見かけない。

唯一「グアユサエキス」とあるのが、もしかするとそうなのかもしれない。

だが、俺の身体はエナ切れだ!←ザヨゴォォォォ

エナが足りないからもうキーボードから手を離すことにするが、この記事に俺が敢えて与えたアキレス腱、このグアユサエキスに関して詳細に記述することは、私の論を喝破するための一つの正攻法と言える。

 

私見だが、有効成分も無いのに翼はさずけられないし、ココロもカラダもみなぎらないのだ。

これは比喩ではない。

グラフが原点から正の傾きで大きく伸長していたのは何によってなのか。

有効成分が無いのなら、偽薬を食べたらいいじゃない!

それならそれである種のエナ革命となるわけだが笑わせるな、俺がロベスピエールでも断頭台送りだ。

そもそも当方、二日酔いの朝の頭痛やエナドリODによる胸の締め付けを実感できている時ほど調子が良いという負のプラシーボ効果を体得している(体調不良酔拳ともいう)。

 

では、レッドブルキメて、仕事ラストスパート頑張ろう。

こちらからの報告は以上。

 

追伸

エナ爺っていうキャラ考えた。

寿命は来世。

デザフェスが俺たちをWAKE ME UP〜もう泣かない〜

 

 

何だかパッとしない毎日。

 

先日のデザフェスでは、メンバーで唯一サングラスを忘れて、独り無関係を装って居たかのような男、Sho。

彼は困難に直面して居た、あるいは精神と時の部屋で修行に明け暮れて居た。

長かったその期間が明けた先月、ようやく我々三人で飲み会という名の酒盛りやスタジオを借りた自慰に耽けることが出来たわけだ。

 

「次はなにしよっか?」

かつては、俺の記憶が確かならば、ラズベリーのパン頬張りながらShunが聞いて来た。

此奴はいつだって俺たちを燻らせないような配慮が上手い。

『え~?曲作りしてる時が一番俺は幸せなんだけどなあ。もしくは、下らねえラジオトークとか素人ボードゲーム実況とかしてえのになあ』

頭の中で、あるいは心の中でこう考えているJunは無責任な男である。

其奴は作詞と打ち込みしかしないからそう思えるのだ。

Sho「あれ、前回のM3のリベンジにデザフェス出るの、開催いつだっけ?」

彼奴は半年近く街中がみんな他人に見えても、仲間たちに会えたからビタミン不足の冴えない顔にSay Good-Bye!した。

 

そうだ。

俺たちは五年以上の歳月をかけて作り上げた曲たちをCDの形にまで仕上げることができたんだ。

そんなわけで7/14土曜、出遅れた夏を取り返すかのように、三週間後のデザフェスに”Goodmorning!”することに決めた。

 

何処からきて何処へいくの人は。

そんな感情を扇風機仕掛けの馬たちに託して、狭過ぎるスペースに三人で居座るためのたった一つの冴えたやり方として机を秘密基地仕立てにするとか、記憶に残るお名刺代わりにフーセンガムでも持って行ってもらうだとか。

好きならこっちから行かなくちゃの精神で、俺たちSPEEDTechnoBreakのブースをデザインして、いつかあなたを振り向かせたい

そう、そんな俺たちが一ヶ月足らずのこの期間を駆け抜けて思ったこと。

ブース前を行き過ぎる人たちがみんな他人に見えても、仲間たちに会えたよ。

ここまで読んでくれたアンタのこと。

全身タイツでも、ありのままの自分をもっと好きになりたい

週末が明けて、新しい朝、動き出す街

どんな時でも明日を信じてる。

「もう泣かない…」

みんなデザフェスお疲れ様でした!!

 

【緊急】夏のデザフェスB-258【告知】

と言うわけで、舌の根も乾かぬうちに、出ます!

あのメンバーも来るのでしょうか??

「ポコチンの弄り方教えます」

げぇぇぇ!空中浮遊だあ!!

待望のアルバム(前回のM3でリリースしたアレ)を引っ提げて。

8月4545(シコシコ)こと、4日と5日両日参戦!

お前たちにDesignじゃなくて、Resign見せてやろうか!!

 

Good news, bad news.

「どちらから聞きたい?」

 

先ず、悪い方。

 

ついに船橋にも、なりたけの流派を継いだラーメン屋が5月4日から開店!

 

その名も、こってりラーメンさるたけ!!

 

京成船橋駅から徒歩1分!

 

これは毎晩食ってしまうだろうが!

 

ねぎメンマもやしチャーシュー浮かべて(Flotter)沈めて(Évier)巴里千葉津田沼西は錦糸町東は幕張都内行くなら南池袋、お店のコンクリお店のコンクリ脂でツルツル麺ツルツル併せてツルツルホバークラフトラブクラフト、筆舌に尽くしがたい真白き闇に呑まれる前に巻き起こせMaelstrom、一心不乱異口同音に唱えよ超ギタ精神統一SAN値が狂気。

 

肥るね!地元にできちまった暁には五臓六腑が一斉にフォアグラと化すこと請け合い!!

 

で、先日夜にちょっくら行ってきました。

 

夜は三猿酒場という居酒屋スタイルになっており、ラーメンは昼間のみのメニュー。

 

「また昼に来ます!」と言って遁走。

 

『昼じゃ来られねえだろクソが!!』と超ごってり麺ごっつにすら吐かないような暴言を内心で思いつつ

 

真っ直ぐ宗庵行ってカルボナーラ豚つけ麺食ってきた。

 

 

 

 

 

ナニ自分は無関心みてーなツラしてやがんだよ?

 

なりたけじゃなくて成田行くか?24時間営業の背油ラーメン宮本行くか?

 

いいから聞け、良いニュースの方だ。

 

下へスクロールしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もっとだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TechnoBreakが今までに制作した全14曲のうち11曲が配信開始!

 

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岡山旅行で死ぬほど食いたい店はココだ!!

おちんぽ!

 

生きてる??

 

GW中はアルコール類とラーメンのスープ以外水分は一切取らないという、エクストリームスポーツを誰にも告げずにやっていた、TechnoBreakのJunです。←支援が必要ですCD買ってください

 

おま○んこも潤々ですか?

 

GWなんて何なんですか、Gay Weekですか、じゃあおま○んこついてねぇから潤々じゃあねえな!ぶん殴るぞ!!

 

 

 

さて、あと3時間でGW(Gay Week)が明ける。

 

GW(Give me chocolate Week)が明けるとどうなる?

 

知らんのか、仕事が始まる。

 

嫌じゃ!!

 

現実逃避に旅行計画を立てて、いざ行かんって時に備えるぞ!フォローミー!!

 

RPG!!

 

 

 

弘前でいちご汁とか、仙台で牛タンとか、富山で蟹とかどれでもいいけど、あんまし取り沙汰されないところがいいよね〜♪

 

そうだ、岡山行こう!

 

人はパンのみで生きるにあらず。

 

津山名物ホルモンうどんによる!!

 

じゃ、行こうか(YamaguchiOkayama)

 

おち○んぽダウン!!

 

 

 

第三位!水島食堂

https://r.gnavi.co.jp/70ut79690000/

 

美作加茂駅から徒歩十分くらいでしょうか。

 

ここだぜ!ホルモンうどん!!

 

津山駅周辺には、検索すれば沢山のグルメスポットがあるが、広島観光のついで←オイに寄るようではディープではない!!

 

もっと奥へ!山奥へ!!

 

まぁ、食べ比べの意味でも良いのではないでしょうか。

 

 

 

第二位!ひなせ

https://r.gnavi.co.jp/537ajecv0000/

 

美作加茂駅から、やはり徒歩十分ほど、とは言え前述の水島食堂よりは少々手前にあります。

 

ひなせとは即ち、日生!

 

岡山県備前市にある海産物のプレステージと名を同じくするこのお店。

 

なんと、お好み焼き屋さんだという・・・。

 

しかし!

 

しかしである!!

 

岡山県備前市日生にあるご当地グルメ、カキオコ(生牡蠣使用のお好み焼き)を現地に行かずとも食べられるという名店なのである!!

 

もちろん牡蠣の旬の時期限定だが、驚くべきことに岡山の養殖牡蠣は国内第三位であるという。

 

それが、海岸部に行かずとも山奥で味わえるんであれば、地元の方々が行くのも納得だ!!

 

まぁ、食べ比べの意味でも良いのではないでしょうか。

 

 

 

第一位!焼肉藤良加茂店

https://r.gnavi.co.jp/8hkwunx70000/

 

美作加茂駅の目の前!

 

なんでも、料金の割に沢山のお肉が提供されるという、岡山といえばやっぱりお肉ですよね!!

 

人はパンのみで生きるにあらず!!

 

そういうことですよ。

 

とは言え、津山駅から三駅先の高野駅に本店があるんですがね。

https://r.gnavi.co.jp/ay4ukcj50000/

 

まぁ、食べ比べの意味でも良いのではないでしょうか。

 

 

 

あ、今とりあえず美作加茂の旅館調べたら駅近に一件あったからよかった。

 

よっしゃ、時間さえあれば行けるぜ!!

 

行こうぜ!肉とか魚、ホルモンうどん食いに!!

 

M3への行き方

投げやりな気持ちをリフレッシュさせるために、十分な睡眠をとる。

 

M3は11:00~15:30までなので、昼前に起きて歯を磨く。

 

必要ならばオナニー、行水、朝食。

 

オナニーのせいで行く気が失せたら、もう一度寝る。

 

16:00過ぎに起きたらもうM3は終わっているので、酒を飲んでまた寝る。

 

ここに一升瓶入りの日本酒と四合瓶入りの日本酒がある。

 

その2つを使い、正確に六合の日本酒を汲んで一息に飲め。

 

分量が間違っていれば爆発する。

 

怠惰な心や意地悪なクイズに負けず、昼のうちに着替えまで済ませたら勝利は目前だ。

 

東京モノレール『流通センター駅』で下車、徒歩1分。

 

行く途中に出遭った男に妻7人、妻達は7つの袋の中に猫を7匹ずつ飼っていて、猫には子どもが7匹ずついた。

 

さて、流通センターに行ったのは何人と何匹だ?

 

その数字を東京03の後に付けて30秒以内に電話しろ。

 

い-28aにTechnoBreakのブースがあるぞ。

 

エンディングまで泣くんじゃない。

M3い-28a

やったことカウントダウン

No.10
年末日帰り旅行。天皇誕生日一般参賀 → 市ヶ谷釣り堀 → 大江戸温泉物語

No.9
年始にJunがコンビニで半額になったドンペリを買う。
同時期にストロングゼロブームがバンド内で勃起。原液のドンペリ割という悪魔合体級の原案が通過。

No.8
1月末にM3参加の抽選を通過。『い-28a』。

No.7
プロントを拠点に半年弱の作業。もうあの店舗はオチ●ンポでいいと思うよ。

No.6
毎回の打ち上げ御用達の某焼鶏店が、3月末から無期限の休業に突入。

No.5
鶏ポタージュブームの再燃と喪失感の再来。←顛末は別記事にします。

No.4
Shoの転職と安定と徹夜終電。2~4月の地獄っぷり。

No.3
2枚のジャケット撮影。JunはShoから衣装を借り、スライムをブッ被る。

No.2
今までの曲をShunが全てリマスター。Shun「全部私がやりますたー」状態。

No.1
カメラマンにAtsushi氏を迎え、90秒の宣伝動画の撮影。←落選

 

 

ガイウス・ユリウス・カエサルばりに
来た、見た、買った。
で、ひとつ!!

毎日でも食べたいラーメン店はここだ!

覇威耶ーーー!!お腹空いてる?!

焼肉→回転寿司→体が冷えてラーメンで〆が黄金コースのTechnoBreakJunです。

ラーメン美味しいですよね。

一食千円になってしまって少し躊躇するも、店に足を踏み入れた以上はスペシャル全部のせ麺大盛りライスにビールとかやって二千円超えるこの感覚がハイな証拠。

でも、駅ナカ寿司屋とか行くと四千円超えたりとかもありえるので、ラーメン高コスパって言う算段よ!

そんな私がお勧めするのは、こってりらーめんなりたけ!

お好みのリクエストしてない段階でこってりだから、覚悟して行こうな。

あっさり<ふつう<ギタ<ギタギタ<超ギタのランクになってるから、こってりに興味ある人はギタあたりから攻めるのが良いかしら。

なりたけに一発KO背脂ドランカーになっちゃまった俺は、適度に酔った後の〆に超ギタでオーラレインボーの夢見るゾ。

中太麺ってのは空腹時にワシワシ食う分には良いが、基本的に先に何か食った後の胃袋に追撃かますことが多いので、出て来るスピードとしても個人的には細麺派ですが。

だもんだから、なりたけ系で細麺の店っての知っててオススメだって場合には、情報くれよな!

ま、とにかく、こんだけ傾いてれば名店の烙印ズドンなわけです。

シリーズ化はないと思うが、ふと思い立ったんで勢いで書いた。

マスカキも勢い!モノ書きも勢い!

タイトルと真逆だが、今週は三日行ってるから、自分でもマズいなとは思ってる・・・。

でも大丈夫、今までもそうだったから!落着!

蔵出しッ!

はい、ここんところツイートもしてなかったんで、メモ帳に書き溜めてた何かをココに出しときます。

他にもあるけど、基本的に意味不明。

早速行ってみよう!

 

 

東京DOOM
・・・DOMEではない。FPS。新宿とか渋谷に地獄の軍団が来ちゃうの。怖いね。

タマゴニズム宣言
・・・なんなんでしょう。職場でゆで卵2個とか貰ったからでしょうか。用途が無いワード。

狂足
・・・きょうたると読むようです。これはアレでしょうね、●樽系列の寿司屋高い割に満足度低くて思いついたんでしょうね。

陰茎をソードオフしたおちんちん
・・・散弾銃としての威力が上がるんでしょうか。百発百中か。地味に五七五。

敢えて火中の栗拾い
・・・俺自身の行動規範を端的に表している。月一突発イベですね。

発情するなら金をくれ
・・・昔の自分でしょうか(笑)

プロジェクトXビデオ
・・・観てみたい気はするが、抜けないだろうな。

わぎなー
・・・コレはアレです、ワ○ンRのCMでそう言ってたんです。ドイツ発音でなく、英語発音でしょうか。

仮予約
・・・アポカリと読むようです。字義と読みが乖離しすぎてるので、使い所次第。

まだアポカリし日々の名残
・・・紀元前1000年くらいの日々の名残なんでしょうか。

15時17分パリィ行き
・・・意味不明すぎ。攻撃を受けるタイミングが重要。本編は観に行って無いです。

誰もいない、ノーワン・アトキンソン
・・・固結び、なんて酷いことを。

日本文学者、ロバート・ギャンブルさん
・・・ギャンブルからの風俗で、スッキリ!(火曜日コメンテーター)

江東区オイしい所を連続つまみ食い事件

アブラハムとイブラヒモ、合わせて子供が14人。

我らTechnoBreakが生み出したマセ餓鬼Singlesも、気づけば14Tracks。

M3もありますので、これを機にSoundCloudにアップしてある楽曲を、美味しいところだけピックアップしたプレイリストを作成しましたよ。

こうしてまとめてみると、ちょっと新鮮、かもではないでしょうか??

以下、テキトーな子供達の略歴。

長男;わかんない
どの病院にも運ばれて居ない。

長女;先生
6年後にまたあった、ということは・・・。
※「小さい頃同じ所で遊んでいた。もしかしたら・・・。」と聞いて、個人的に大きな原体験となっている。

次女;行きたくて
エクストリーム山菜摘み。

次男;生足
奇しくもナンバー114。

三女;Yeah Dancing!!
まさかの受話器・・・。

三男;嘘ばかり
トイレで産まれてそのまま育った。

四男;Shoegazer
29年越しの急展開、どうなるか。

四女;Gambler’s High
話は信じるな。

五男;腹切りピエロ
円満な家族関係のように思える。

六男;超ひも理論
二匹の飼い犬は吠えなかった。

五女;テクノブレイクのテーマ
異例の画像公開。

六女;性病科へ行こう
ヘリコプターはあり得ない。

七男;空をあるいてく
部屋の中から出てきた方に注意を引きつける。

八男;東京二十三重苦
第二の故郷、熊本で震災が起こったのは心が痛みましたが、これは・・・。

空を歩いてく

いい曲が『できてた』んだけどね!

スッゲーいい曲『だった』んだけどね!

俺が歌うの下手すぎて出しづらかったんだよね・・・(ハムスター面で)

アウトロまで付き合って欲しい・・・(捨て猫Faceで)

 

まだ、頼りない
少し、時間が欲しい
もう、迷わない
そんな、余裕が欲しい

空を歩いてみたよ
どこか遠くに行きたくて
時間がやけにかかった
翼がないから

空を歩いてみたよ
歩きながら考えた
僕はここにいていいの
翼もないのに

刺さるような月明かり
時間経つ事忘れて
腕をなくした鳥たち
肩を抱く事忘れて
一人

まだ、消えない
少し、笑顔が欲しい
もう、悲しませない
そばに、居て欲しい

空を歩いてみよう
高い所は怖いかな
一緒だから楽しいかな
手をつないでいよう

空を歩いてみたよ
歩きながら考えた
君はここに居て欲しい
手をはなしたくない

道を作る月明かり
堕ちる怖さも忘れて
歌を忘れた鳥たち
ささやき声を落として
二人

TechnoBreakのテーマ

「くらえぇぇぇ、これが俺のぉ・・・」

 

気をタメる

 

グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ(SE)

 

「体液ッ!!」ピュッ(SE)

 

➖SEKAI NO OINARI➖

 

 

 

 

 

二年前の九月末深夜、俺たちは千葉のスタジオにいた。

 

空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色をしていた、確かに。


この日から始まった二泊三日の合宿。

 

花火あり、カレーあり、ニコ生単独配信ありの三日間。

 

缶詰になって仕上げた一曲、それがこれだ。

三番目のポケットには文学とエロス

硬かった俺の心は脆くなって腐った

六万円のイヤホンだけは肌身離さず

最大音量なら周りに溶け込める気がした

 

stop最低な奴にクソッタレと言う勇気を

stop終電を無くしたら酔ったままで歌おう

stop退職届けの代わりに机にナイフを

stop

 

これが俺の生き方だ

始めチョロチョロ中パッパ

ブスの名前は覚えない

これが俺の生き方だ

 

お前との愛を曲にしたくて

訳も無いのに傷つけた

ブスは死ねって曲を作って

お前から捨てて欲しくて

 

 

 

ガル・ガドットに期待イきたいかけたい体液。

Unko of the week

短期集中企画、その名もUnko of the week始動!

 

何だこのタイトルは、Unko来るぞ逃げろ!

 

と言うわけで、我々で決めたミッション「一週間のうちに音関連の作品を一人一つ仕上げて公開する」って事を四週にわたってお送りして行きますよ〜!!

 

本日のラインナップは以下の通り!(感嘆符多いな・・・。)

 

 

 

 

保身だ

 

 

MY NOISE

 

 

P.O.P

 

製作者は伏せて公開させていただきますが、お聞きいただいた方はぜひ三つの作品のうちどれか一つに投票していただけるとありがたいです。(感嘆符やめたんだ・・・。)

 

批評や解説など、企画発表中の模様は、後日ラジオか何かでお伝えできればいいなと思っております。

 

来世とかかな。

 

手短ではございますが、それでは、ドストエフスキ〜♪

 

 

 

 

 

あ、企画を終えた感想としては楽しい遊びになりましたゾ、と。

 

我々も、Unko Leagueを結成しようと思う。

 

来週のUnkoもお楽しみに。

今週は新曲のお知らせ

「夜の歌が作りたい」
「ムーンサイド的な?」
「テクノみたいな要素入れて」

紆余曲折あって、Shunがサイレントヒルの曲を彷彿とさせるnew waveサウンドに仕立て上げてできたのがこちら。

東京二十三重苦

ここでTechnoBreakの山岡晃ことShunさんから一言。

「あいふゅーちゃりすと」

あいは小文字のiにするのがポイントですね。

アウトロ部分の「何、急にしっぽりまとめに入った」感あるギターを出して来たのはSho、この面白味が無かったら完成に向けて動き出さなかったzo、と。

Junは度重なるvo.の取り直し、それに伴う遅延の連続により、看護婦にちんぽもがれてしんだ。

 

以下歌詞

ガード下のナトリウムランプ
眩しすぎる
信号無視する

酔った頭で駅前まで
生きるあくまで
スーツ着たままで

口塞いでダンボール蓋閉じる
ここに切り取った空のかけら

手に入らないものは空の彼方
醒めない夢から帰ろうかget up

給料安い友達いない
ここは日当たりが良くない
有無を言わさない生きづらい
東京二十三重苦

借金がある持病ある
ついてることある地縛霊
言いたいことあるやっぱない
東京二十三重苦

ビールでも飲みたくなるのは
心が渇いているから

蜘蛛の巣が持つ力で誘います
芋虫が持つ加速で立ってます
世界標準時間の14時ごろ
下弦の月がそろそろ顔を出す