【三月号】もう付属の餃子のタレを使わない(かもしれない) #011神楽坂龍朋【キ刊TechnoBreakマガジン】

昼間っから飲酒するのだと、いつに無く意気込んでいた。 酒気帯びの方が気楽にやれる事もある、などと何かに影響を受けていたのかも知れない。 実際そうだ、勤務中に酒気帯びでいると日常が上向くという筋の映画を観た。 この日、僕は十二時半からの勤務で

【三月号】特集 黒と青と白-MTGアリーナ雑感-【キ刊TechnoBreakマガジン】

沼が象徴するのは屍臭と渇望。 変化の静と動を端的に表している。 私、TechnoBreak Junは死の黒マナを欲する。 湖が象徴するのは知識と停滞。 水面は浮かぶものだが、水深は図り知れぬものだ。 彼、TechnoBreak Shoが智の

【二月号】環状赴くまま #016 高田馬場ー新大久保 編集後記【キ刊TechnoBreakマガジン】

夕闇の訪れが少しだけ遠のいた二月末。 地下鉄東西線の高田馬場駅を地上に出て、一駅歩いた。 恐ろしく寒いというわけでなく、飲み歩きには助かる。 十七時五分、出発の乾杯だ。 山手線外側は高架下の向こう、そちらへ進む。 前回の飲み屋街はすぐそこの

【二月号】酒客笑売 #010【キ刊TechnoBreakマガジン】

朝っぱらに飲む酒よ。 宿酔の渇いた喉を潤すビールの香しさ。 ウィスキーをロックで飲み干し気炎を上げた昨晩の夢を忘れさせよ。 ひび割れた舌の隅々に染みわたれ酒よ。 一晩の享楽と引き換えにこの日一日を台無しにさせてくれ。 熱く熱く煮えたぎる胃の

【二月号】棒切れ #010 幸せDAYS【キ刊TechnoBreakマガジン】

釜山で焼肉食べたい MIKIMOTOパールでウハウハ、ハハッ 成程々々穴掘るぞ 両性具有でグフグフ、グヒッ 地殻と海洋が 激突しないよう ハデスとポセイドン 闘い合わないよう 夢が溢れるDAYSに 幸せつなぐDAYSに 燃えてるお城は、安土

【二月号】ヨモツヘグリ #012 山手線某駅 牡丹屋【キ刊TechnoBreakマガジン】

さっきも都合良く其処に触れて、気紛れに腹に入れた駅蕎麦を吐いて来たばかりだ。 食券機の仕組みを逆手にとって、二倍盛りざる蕎麦+大盛りという、まあ口頭で言うには少々抵抗があるような注文が可能だった。 さりとて、提供された商品の量が果たしてそれ

【二月号】もう付属の餃子のタレを使わない(かもしれない) #010 催事の551蓬莱【キ刊TechnoBreakマガジン】

地域と人とに張り付いている事を生業としていたから、飛行機にも新幹線にも乗らない。 何なら東京駅を使うという事もない。 崎陽軒のシウマイ弁当がジェットだとか知らない。 何世代も昔に販売中止になったとは言え。 先日、関西の同業者と雑談していて、

【二月号】巻頭言 苦くて甘くて香り高い-週に一度、美味しい珈琲を-【キ刊TechnoBreakマガジン】

世界中で石油に次ぐ取引量であるという。 コーヒー豆のことだ。 私は、習慣的に珈琲を飲むという事がない。 だからこの一年以上、週に一度は珈琲を淹れる時間を設けた。 ハンバーガーと言えばマクドナルド、だからスーパーサイズミーになる。 それならコ

【一月号】環状赴くまま #015 目白ー高田馬場 編集後記【キ刊TechnoBreakマガジン】

年明けに高田馬場か、と言うことで大学の同期を誘って新年会を兼ねた環状赴くままをした。 我々は、一年次の化学実験班の三人で、いつもつるんでいた。 当日はジマ氏の仕事が長引いたので、私とグチ氏の二人で歩き出した。 目白駅、前回に続いて下車するの

【一月号】ヨモツヘグリ #011 東十条 新潟屋【キ刊TechnoBreakマガジン】

こちらはにいがた、あちらはさいたま、なぁんだ? 有名ななぞなぞである。 東十条二丁目、北区保健所交差点を挟んで、狛犬の様に店を構えた串焼き店だ。 川口ノワールもとい北区ダークトライアングルと呼ばれる王子、十条、赤羽で、僕は十年弱活動していた

【一月号】棒切れ #009 真夜中は酔いつぶれて【キ刊TechnoBreakマガジン】

真夜中は酔いつぶれて、終えたはずの予定も覚えていられず。 あしたの呆けた重い足取りで、思い起こせる保証無く。 食うというのはこれほど惨めで浅ましいのかと嘆いている。 こんなもんだ人生は、と達観した気で仰向けになる。 図々しさが空を支えている

【一月号】総力特集 なぎスケ【キ刊TechnoBreakマガジン】

謹賀新年。 目出度い新年の総力特集に、一時期連日連夜観ていたアマゾンプライムビデオの『なぎスケ』を据える。 その前身は言わずもがな、テレ朝の『『ぷっ』すま』だ。 世紀末、一九九八年から二十年続いたレジェンド級の番組である。 Wikipedi

【一月号】もう付属の餃子のタレをつかわない(かもしれない) #009 高田馬場 餃子荘ムロ【キ刊TechnoBreakマガジン】

禍原先生の酒客笑売、高田馬場という地名を久し振りに聞いて、少し懐かしくなった。 機会があれば行ってみたいと思っていた餃子店があるためだ。 餃子荘ウロ、気紛れに其処へ行ってみよう。 調べてみると、一九五四年創業だというから驚いた。 歴史の長さ

【一月号】酒客笑売 #009【キ刊TechnoBreakマガジン】

たった今、次の日曜のプレゼンの担当者であると連絡があった。 今年度は十月末の一度きりと伝えられており、日曜は司会を任されていたため、非常に憤慨している。 怒りに身を任せるのは全くの快感である、と言うことに気付くまで色々な試行錯誤があった。

【一月号】巻頭言 真と善と美【キ刊TechnoBreakマガジン】

不思議な経験を何度かした。 おそらく二度ほどか。 恐る恐る進んでいたのだが、さて、次の道をどう行くかという段になって、ふと、手元に地図が届けられるという風な。 「ほら」とは誰も言わないのだが、さりとて、私が其処へ行き着いたとも思えないような

【十二月号】環状赴くまま #014 池袋ー目白 編集後記【キ刊TechnoBreakマガジン】

冬至を控えてはいたが、厳しい寒さを感じなかったのは、無風だったためか。 駒込から山手線に乗り換えて、池袋へやって来た。 職場で飲み会が催される時に出張って来ていた街である。 何とか飲み歩き可能な気候に感謝の念を込めて、乾杯。 この日は一人で

【十二月号】ヨモツヘグリ #010 中山競馬場 梅屋【キ刊TechnoBreakマガジン】

除夜の鐘を聞くまでは鬼が笑う。 そう思っている慎重派もあるだろう。 だから長寿を願って蕎麦を食うのかもしれない。 どうせなら海老川で獲れた海老天を載せたい。 食べられないものを食べるのがヨモツヘグリだが、叶わないから別のにする。 それに、年

【十二月号】総力特集 ギャラクシーエンジェルX-2【キ刊TechnoBreakマガジン】

Rockして、Rollして、ついでにそれをShakeする。 遂に出来上がるのは混沌ではなく、むしろ秩序と言って差し支えあるまい。 だから私たちは、テレビから離れ姿勢を正しくして鑑賞しているではないか。 何を。 エンジェル☆ろっけんろーを。

【十二月号】棒切れ #008 ハートは句読点【キ刊TechnoBreakマガジン】

ハートをつけるんだ 朝から晩まで句読点 ハートをつけたから 気持ちも少しは膨らんだ ハートをケツるんだ 裏からオモテの観相戦 ハートをくっつけるんだ いびつな左右でただ一つ さよならするときも バイバイをするときも ハートをつけている けり