明智探偵不在の中腹切りピエロが現れた
明智探偵不在の中腹切りピエロが現れた
東京の夜がまるで小説の活字みたく黒く染まって行く
寝息を立てた貴女の髪みたい
奴の悲しみを読者は分からない
奴の悲しみは二十面相すら判らない
奴の悲しみを作者も解らない
奴の悲しみは彼奴さえ理解してない
彼奴が降らすのは血の雨だけど
彼奴が流すのはまさに一人の人間の涙
奴の悲しみを読者は分からない
奴の悲しみは二十面相すら判らない
奴の悲しみを作者も解らない
奴の悲しみは彼奴さえ理解してない
怒りをぶちまけて内臓ぶちまける
明智探偵不在の中腹切りピエロが現れた
明智探偵不在の中腹切りピエロが現れた