【2024冬号十二月分】環状赴くまま #026 品川ー高輪ゲートウェイ【キ刊TechnoBreakマガジン】

年末は双方都合が悪く、明る二日に顔合わせ。上野、正確には御徒町だが、一時半から北野武監督『首』を鑑賞し、興奮冷めやらぬまま品川駅16:40スタート。

東側港南口、交番前で乾杯。

前回ゴールだった飲み屋街を突っ切る。黄昏時の、佳い時間帯だった。

飲み屋客引きラインは越えた。

だが、お店は在るには在る。東京ラムストーリー、この場では例の曲が流れていた。一二階のダブルフロア構造で攻めている。

突き当たりを左折するのだが、そこにあったのはなんとマルちゃんでお馴染み東洋水産さん、年越し蕎麦でもお世話になりました。

左折ブロックのビルでも飲食店が豊富にあった、なるほどなぁ。

左折してここを真っ直ぐ歩いていく。

事前に地図を見る限り、ここから先は直線で短距離だったから、今回は詰まらないだろうなと予想していた。

大通りから見て左側、山手線の線路方向。

三が日だから人も車も無い、静かで広大な街だった。

先へ。

先へ。

Shoが左手のビルに関して何か気付いたらしい。

「レーザー軌道の誘導がついて、あのビルの隙間から宇宙戦闘機が次々に発進しそうや。サイドに取り付けられてる発電機は原子力なんや」

右手に新港南橋、奥のビルは建設中で壮大さを感じる。

左手に浄水センターらしき広範囲の施設があった。

こんな日に利用者が居るとも思えないバス停。

とここで、この道を先に進んでしまうと高輪ゲートウェイ駅通り過ぎて、迂回して戻る羽目になってしまう事に気付いた。

振り返ると、ソニーグループ本社ビルがそびえる。

線路方面へ向き直って進行。

先ほどから絵になる景色ばかり撮れている気がして満足だった。

高輪ゲートウェイ駅は、東京オリンピックに際して臨時営業のために設けられたという。

本営業開始は2024年度を予定しているそうだ。

その街が、今もなお造り出されようとしている。

路地を右折。この先にゴールがあると地図が指す。

東京タワーを眺めさせてくれたのは意外な収穫だった。

「侵入者にレーザーを照射する装置やな」

連絡用電話と明記されているが、Shoの見立ては今日豊富に出てくる。

さて、ふと思ったが、ここが品川と高輪ゲートウェイとの境界だろうか?まぁ、この路地に入った所からとしても良いが。

さっき眺めた建設途中のビルだろうか。

右手、まだ浄水センターの敷地が続いている。

左手に仮設の集合住宅と思しき建物、有針鉄線は『首』で登場した撒き菱を連想させた。

右手に見られたのは芝浦水再生センターと言うらしい。

『2001年宇宙の旅』に登場する人工知能搭載コンピュータ、HAL9000とコミュニケーションを計ろうとするSho、今月は新春大サービスといった様相。

左手にはずっとJRの施設が続いていたらしく、やはり先の有針鉄線は居住棟だったのではなかろうかと判断される。

ここで地図を確認すると、おいおい環外から駅に侵入する経路は用意されていないぞ。

よく見ると突き当たりに細くトンネルが用意されているようだ。

それがこの先、警備員さんが立っている地点。

トンネルのためのトンネル、それ以外の何物でも無いようなトンネルだ。

もうすぐ外に出られるぞ、という所で急に高さが頭スレスレになった。

そう言えば、真・女神転生Vの品川ステージでは、こんな風なトンネルがあったのを思い出した。

出るまでに三、四人いらした警備員さん達には、明けましておめでとうございますの挨拶をしながら、非常に快い気持ちと共に外へ。

おお、あれに見えるはAPAホテル、さっそく先行投資で抑えてるって訳かしら。

通りに出て足元から見上げて撮影。隣の東急ステイに対して完全にマウントを取る形だ。

はっきり言って、既に山手線環内にいるので、撮影の必要は無いし、してもいけなさそうなのだが、如何せん駅まで着く順路が環外からは無いため取材続行。

おっとその先、あれが地名に聞く泉岳寺か!マウント合戦の圧倒的敗者である様に見えるのだが、わざわざ土台を高めているくらいだから建立時にはマウント最高峰だったんじゃなかろうか。江戸川橋のウチの墓も古今の後出しジャンケンで周囲に遅れを取っているから分かる、気がする。

通りから左折して、明らかに仮設のコの字型路地へ入る。ここの先を右折すれば駅があるはずだ。

謎のヴェールに包まれていたが、やっとやっと、高輪ゲートウェイ駅の全貌が顕になった。

上へ登って、駅改札に到着。報道で叩かれていた明朝体の駅名が眼前にある。

無人コンビニらしい。全体的に最新の駅だけあって、何もかもピカピカしていて、駅自体のちょっとした照れっぽさみたいなのも感じられた。

ご覧の通り、高輪ゲートウェイ駅周辺には飲み屋さんの類は未だ一切無いため、他所の駅へ行って本格四川料理に舌鼓。この後、向かいの男が回鍋肉に花椒を振り掛けようとするのだが、出来の悪い芝居の様に内蓋が外蓋に癒着してしまっており大量に撒き散らす。豚肉の一片に大量にこびりついてしまったヤツを、何の気無しに口に入れてからと言うもの、Shoの味覚の一切は甘味と塩味との反復で、仕舞いにはご飯が甘いと言う始末。