ぶればぶるほどランチは旨く、完璧な概念へと近づく

衣食住、どれをとっても生死に関わり生命として切っては切り離せないものである。

しかし、その中において一際立ち位置があやふやな奴がいる。

そう、「ランチ」だ。

人間としての三大義務である勤労、納税、教育どれか一つをないがしろにすれば怒られるだろう。

国から、それはもうこっぴどく。

人間としての食である朝食、昼食、夕食どれか一つをないがしろにしたところで肉体が栄養よこせとキレることはない。

というかそもそも「ランチ」、お前だ。

昼食という概念は文明が発達して食の供給が安定した昨今に産まれた概念だ。

朝食で体を呼び覚まし、夕食で肉体をねぎらう。

原初のリズムはその2ステップでトリニティじゃない。

朝食と夕食は根源的なものだが、昼食だけは文明なのだ。

前置きが長くなったがつまりは昼食だけ「ぶって」いるのだ。

接種しなければ致命的になるものでもないくせに昼食をとる。何故だ?

我々は栄養の為に昼食をとるのではない。そう、文明人「ぶる」為に昼食をとるのだ。

エントロピーが極限まで低く、文明の儚さと高貴さを感じれれば感じれるほど「ランチ」は完成へと向かい、

それを食することで我々は文明人たりえるのだ。

しかし、この弱肉強食のサバイバルソサエティ現代社会において何かと金はかかるもの。

そんな貴方に送りたい、コスパが非常に高く我々の文化レベル栄養素を補給してくれる

現時点での私の中での「文化飯(ぶったランチ)」三選だ。

1:平日の頑張らなければならない貴方へ
東京駅 八重洲口徒歩三分 怪しげなビルの地下にある豪華絢爛な九龍城
《重慶府》
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13033944/

ここは残念ながら平日しか文化飯をやっていない。
しかしそれでもここのさびれた外観を裏切る内装のキレイさと麻婆豆腐を味わってほしい。
もう一度言う、麻婆豆腐だ。
ここの麻婆豆腐は永久機関かというくらい辛旨で白飯が無尽蔵に食える。
白飯はおひつに入って出てくるので量が凄い。おかわりも出来るがおひつ単位でおかわりをしなければならないのだが麻婆が消してくれる。
その上、水餃子やサラダ、前菜、デザートはバイキング形式で食べ放題だ。
水餃子と前菜が旨いのでこれだけでもいいくらいだ。
これだけ揃った力みなぎる文化飯が1000円である。
私は頭が全く働かない平日はここで麻婆豆腐を食らい、辛さで汗を噴出させながら痛みで生の実感を取り戻している。
栄養ではなく己の魂を引き戻す文化飯である。

2:優雅な休日の文化向上の為に
亀戸駅 北口徒歩五分 日常に現れる「うぃ むっしゅ」
《ビストロ雄》
https://bistro-yuu.owst.jp/

「ランチ」とは必然性ではなくひたすらに「ぶる」ために食すものだという話は既にお聞かせした通りだ。
では「ぶる」とは何か? それは優雅さであり、醜悪なものであり、無駄なものである。
そう、フランスだ。
ここビストロ雄はまさにフランスが詰まっている。しかも住宅街の一角にだ。
そのシチュエーションの無駄さ加減がさらにフランス感を増長し、文化飯はより完璧なものに近づく。
「ぶったランチ」としてここではフランス料理が食せるのだ、しかも1000円で。
ステーキだろうが魚のグリルだろうが1000円だ。
是非とも優雅な休日を演出したい「ぶりたい欲」が抑えきれない貴方に。
ここで文明を食から感じてほしい。

3:映画館に通って大学行かなかったあの頃を思い出す。究極の現実逃避麻薬
上野駅 入谷口徒歩一分 昼間に引き起こすサザエさん症候群
《LA COCORICO》
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13123339/dtlmenu/lunch/

正直ここに関してはもう何も言うことがない。
いや、言えないのだ。
「ぶる」どころではない。「ぶる」ことに没入し過ぎて現実を忘れもう帰りたくなくなる。
帰りたくないナリ… 泣
そんな場所だ。
ここのランチも1000円から存在するのだが、ここに足を踏み入れた際には是非少し奮発をして
「ロティサリーチキンプレート 1/2サイズ 1500円 (1/4サイズは1200円)」
を注文して欲しい。
店の外観、内装の美しさ、そして純粋な美味!という感覚がこれ以上なく溶け合い
究極の「ランチ」を提供しているお店だ。
現実逃避したい時、私はここに立ち寄りさらに現実から目を逸らしている。
完璧な文明がここにある。 
(ロティサリーチキンプレートを一押しで勧めたがここの飯はことごとく全て旨い。)

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