【年末特別編】2018年振り返り転&結

ガラッ(SE引き戸)

「俺は流しの

オナニストだ」

年末の風俗店は明暗二分。

俺が流すのは繁華街じゃなく、こういった場末さ。

年老いたボーイ(皮肉じゃなく事実だ)がその日のシノギにありつけると顔を上げる。

待ち合いには誰も居ないから、当然直ぐに案内される。

ゆうに
三十歳はサバを読んだ
女子大生とプレイ

何をプレイするかって?

もちろんオナニーだ。

こんな店のババアを誰が抱きたがる。

 

これだからオナニーは最高なんだ。

何故って、ババアは抱かずとも気持ち良く射精はできるから。

そうとも、気持ち悪かったら射精じゃない。

あるいは、それは射精を超えた何かだろう。

新しくもなんともない、二十年前にはもうあったのだから。

以来、毎日が一億の精霊流し。

こんな店でも風呂に流すのは抵抗があるがね。

 

会計を済ませて店を出る。

去り際に一言
「No masturbation,
no life.」

ボーイは
『自慰も人生も不要』
と言われたことに怪訝な顔をしていた。

俺は流しのオナニスト、またの名をTechnoBreak

お前の初夢夢精する男だ。

ついでに、動画も流してくれないか?

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