恥ずかしながら動線上にないため初訪問となった。
孤独のグルメは好きな方だから、体格の良い奴で大山姓が居ると、内心そいつをハンバーグランチと呼んでいる。
俺の心にそんな傷痕を残した店が板橋区大山をはじめ、都内に数件ある。
洋包丁だ。
まず、原作未読の方へ、あらすじの紹介をしておこう。
① 腹ペコ主人公、ランチタイムギリギリ滑り込み入店。
② 暴力店長、アジア人バイトをいびりつつバンビさんのジャンボ3つ受注。
(ここで読者にジャンボとは何だという知食欲を植え付ける)
③ 満を持して大山ハンバーグランチ提供。
主人公たまらず「こういうのでいいんだよ こういうので」が飛び出す。
④ バイトいびりを見かねて、主人公が店長を説教→逆切れ店長にお仕置きアームロック→バイトが制止の10割コンボ炸裂。
⑤ メシではなくバイトの眼差しに対する感想が出て完。
気を取り直して、本題だが、恥ずかしながらの初入店。
学生時代の洋食屋と言えばキッチン南海かオトボケの2択で、孤独のグルメを読んだのも社会人になってからだったから、さらに勤め先が北区のくせに板橋だの大山だの目と鼻の先のように見えて行くのが不便で全くの思考停止だった。
先日飲み会の後に乗り換えの高田馬場で降りて、〆の飯屋をブラブラ探していると、何と目の前に洋包丁の看板が!
という事で都内に4件あるうちの1つに閉店ギリギリ滑り込み入店。
場所は駅前さかえ通り入ってすぐ。
急に唐突に出し抜けに舞い降りたッ天ッ使よ白いTSU・BA・SA(MISIA)
ミーシャって何かメシヤみたいな響きありますね。
救世主気取りの飯屋でしょうか?
飲み会帰りの出エジプト状態にあった私にとってまさに其処は葦の海さながらの様子でしたが続けましょう。
十分な調査も無いまま券売機と対峙している私。
ザッと10種類はあるのだ、生涯初のチャンスをものにしなければ。
『この、からし焼きって東十条の・・・?』
『なんと、ジャンボって実装されていたのか!』
『ハンバーグ、生姜焼きっぽいのも捨てがたいよな』
少し冷静になって券売機脇にあった料理の写真から吟味。
な、なんと!気になっていたジャンボは!
豆腐一丁と豚肉を甘辛いタレで炒め煮にしたもの。
輪切りのねぎと、千切りのきゅうりが載せられている。
これ・・・これは・・・。
はい、どっちがジャンボでしょうか、と。
からし焼きだろこれ。
てことで、ジャンボ注文。
まぁ、これは概ねからし焼きですわ。
うまいす。
だけどこれパクリだろ←
東十条から板橋に流れると、こう変化するって?
違うだろ、パク
呉さんに止められたんでやめます。
で、だ。
じゃあ、洋包丁のからし焼きって何かと。
帰り道で調べてみると、これこそ看板メニューとのこと。
ここのからし焼きは、黒胡椒バシバシ効かせたものらしい。
全然メシが進まねえんだって。
は、ハハ、解りっこねえ。
「からし」が「胡椒」で「ジャンボ」が「からし」。
ここムーンサイドじゃそれが常識。
からしけずってあげようか?
おれは胡椒けずるの大好きなんだ。
君達けずられたいんだろ?
ンサイ、ンサイ、ンサイドムー、こそよう、こそよう、こそよう。
南海で串カツカレー食ってからオトボケのナス食お…。
三品行って赤玉ミックスてのも良いな…。
あぁナスカラ弁当が見える…。
メ、メーヤウは…。