謹賀新年。
目出度い新年の総力特集に、一時期連日連夜観ていたアマゾンプライムビデオの『なぎスケ』を据える。
その前身は言わずもがな、テレ朝の『『ぷっ』すま』だ。
世紀末、一九九八年から二十年続いたレジェンド級の番組である。
Wikipediaに詳細が載っていたのだが、ダウンタウンの浜田雅功が他局の番組で言及したとか、番組進行上の小芝居やモノマネなど、読んでいるだけで笑えてくるからもうこの記事は要らない気がしてきた。
GA関係の総力特集二本に似せて、各回の見所をざっと紹介して終わりへ向かうこととする。
この番組は…
ゲストが今アツくなっているものにとことん付き合って
ハマったものを今後の人生に取り入れ
多趣味で素敵なオトナになる事を目指した
人間成長バラエティー
EP.01
『ぷっ』スマ最終回から二年弱、草彅が入ったバーのマスターは、なんとユースケだった。という恒例の小芝居から、久しぶりのフリー過ぎるフリートークがバーカウンターで繰り広げられる。最後は番組テーマを二人で作る事になるのだが、なんだかんだでユースケがミュージシャンっぽく見えるのが因果である。
この回以降は、全て前後編の二本撮り。実を言うと、この回はイマイチどこで盛り上がったら良いか分からず、続くEP.2〜EP.3を鑑賞してドはまりしたため、この回で躓いてしまわないでほしい。小林秀雄の『様々なる意匠』的回である。とは言え近況報告などは、当時の二人からすると必然だっただろうから、濃い話が聞ける。
EP.03
初ゲストに何とも華のない酒井敏也が、趣味のクレーンゲームを引っ提げて登場した後半。対戦と没頭の熱が冷めやらぬまま、喫茶店へ移動して最新のオンラインクレーンゲームに挑戦。カメラに映し出された筐体の中には美少女…何も知らされていなかったユースケは
「川崎あやちゃんです」
彼女の胸元に乗せられた、ブロマイドをクレーンで落とす事が出来るか?
企画がゲスい。だが、それが良い。『ぷっ』スマの亡骸にゲスが取り憑いてなぎスケが生まれたのではあるまいかと確信させる回だった。以降、前後編のどちらかに挿入されるお色気が見所の一つ。これが無かったら記事にしていなかっただろう。
EP.06
何故か三ヶ月ぶりの収録らしいが、いつもの小芝居ではなさそう。玄関の中から現れたゲスト、東幹久のジャン=クロード・ヴァン・ダムみたいな目力が泣けるを通り越して笑える。BBQ食材をかけたミニゲーム対決のテンポが早くて非常に軽快だ。最後はユースケの為に美女二人を交えたツイスターゲームで〆。こういう時にイキイキしているユースケは個人的に頼もしい存在である。
真面目な話、なぎスケで一、二を争うんじゃないかという優秀な回。ミニゲーム盛りだくさんの企画を楽しんでいるのがよく伝わってくるからだろうな。しんみりする、東幹久の眼を見ていると。
EP.09
ドローン悪用回、ゲストは前回に引き続き千秋。
想像を絶するゲス企画に我々紳士一同屹立。スタッフが反省したのか、以降四回はマトモな企画になるので面白く無い(笑)
EP.14
チャーハン回。次回神回のため、その予告に必見。二店舗のチャーハンを食べ比べるのだが、たかがチャーハンと言うなかれ、作り手の工夫が明かされるのは素晴らしい。
EP.15
前回に引き続き、チャーハン回。年間千食の内、九割王将を豪語する俳優の鈴木浩介がゲスト。
お色気パートが早速有り、ASMR咀嚼音でチャーハンを食べているのはどれかを当てるのも笑えるのだが、本番はそれからだった。これ以上どう書いたら良いか分からないのだが、とにかく笑える。全話通してスタッフが一番笑ってるんじゃ無いだろうか。ユースケの発言に伏音が被せられるのも本当に珍しい。最後は究極のチャーハンを自作する事になるのだが、その展開も波乱に満ちていた。チャーハンを作るのにリストバンドとか。
EP.16
真鍋かをりがゲストとして、VR体験アトラクションへ。
真鍋かをりが美人で、観ていて安心感がある。チャーハンから良い流れに繋がった。バンダイナムコのスゴく偉いであろう人が、博士に扮してさかなクンさんばりのテンションで同行するのが、なぎスケコンビには上滑りしている様が痛烈。次回は出ないのでそれはそれでホッとする。
スタッフの意見として、VRをプレイしている絵は地味だろうと言うのを、上手く視聴者が楽しめる編集をしてくれた製作者さんたちに感謝。アトラクション施設に行きたくなってしまうし、次週はさらに面白い。
EP.17
前回の続きでVR体験。
VRスカート覗きに躍起となるユースケのゲスさが笑える。やっぱコレだぜ!ってくらいに突き抜けたゲスは清々しい。なぎスケの各回前後編からゲスを抜いたらだめになる。
あと、草彅剛はアーティストだなと思える詩心を発揮していて良かった。
EP.22
雅楽師・東儀秀樹がゲスト。それだけで充分資料価値があるのだが、自前のクラシックカーをロケに提供というのもスゴい。いつもと少し違う雰囲気の番組を観るのもオツなものだ。
EP.44
間が開くのはコロナによる満足なロケ実施が不可能だったためで、この期間はスタジオ収録となり残念ながらイマイチ。今回はアナウンサー登坂淳一と、究極の米炊きを学ぶ。
ご飯派の人は見ていて結構感心するというか、為になる内容だと思う。これはみんなに見せたくなる回だ。お米のありがたみだけでなく、技術の進歩にも感謝したくなる。あと、ゆめぴりか食べてみたくなる。
次回は、お米から離れ、登坂淳一と日本語で遊ぶ。私は日本語で遊ぶのが好きなので、その回も非常に好きだ。
番組はシーズン1・2それぞれ52話で終える。
コロナが憎い。
またの復活を望んでいる。