真夜中は酔いつぶれて、終えたはずの予定も覚えていられず。
あしたの呆けた重い足取りで、思い起こせる保証無く。
食うというのはこれほど惨めで浅ましいのかと嘆いている。
こんなもんだ人生は、と達観した気で仰向けになる。
図々しさが空を支えている。
季節感が身体を鈍らせている。
後悔していても、反省を知らない。
紙幣代わりの不愉快を肌身離さずに。
口数が少ないのは酔っていない所為。
記号か言語か話しているのは何。
黙っているのは秘密を伏せてる所為。
真実か事実か狭間にあるのは何。
真夜中は静寂につつまれて、自己も他者との関係も煩わしく。
あしたには何事も無かったかの様に、服を着るのに疑問を抱く事も無く。
食うと働くとの隔たりはこれほど不可逆的だって思い知っている。
分からないままでいるという事が、一歩を踏み出す戸惑いになる。