Junのキッチン外活動

略してキチガイの時間です。

命乞い気狂い何でも恋!

私、TechnoBreak Junはですね、メンバーにお料理を作ってあげるのが趣味でして、機会(気狂い)さえあれば独身メシをシコシコ3人前作るんですね。

飯屋気取りのメシアね。

これで着実に結婚前のShunに対するアドバンテージ取っていこうと。

カミさんにはボンテージ。

本日のご紹介。

サーモンのミ・キュイ

こんなん名前聞いただけでメンヘラビッチは潮吹き寸前だろうが。

かく言う俺は気狂い、キティGuy、Hell Kitty。

Hell Kittyこんにちは!できたてのポップコーンはいかが?できたてのポップコーンはいかが?(幼稚園バスをジャックしながら)

はい、ビッチ仰天即昇天、サーモンのミ・キュイ☆(ゝω・)vになります。

レシピ提供元はココ
https://boniq.jp/recipe/サーモン・ミキュイ%E3%80%80バルサミコソース/

これな、低温調理器のボニーク要らねえから!

聞け。

一.塩胡椒その他スパイス、すてきなものをいっぱい混ぜて皮を除いた生食用KIRIMIちゃんに下味をつける(ケミカルXを入れると第四のガールズが出来る)

二.ジップロック(サイズはMで十分だった)に入れオリーブオイルを適量ドバー、ボウルに張った水に沈めて(ジップの口まで水に沈めんなよ!)内部の空気を抜いて封印されし漆黒の魔竜

三.温度計できっちり計った49℃の湯に沈めて20分監視。±1℃の精神で弱火にしたり火を消したり、これを千円くらいのデジタル温度計でやるだけ!

四.例のブツを回収し、本格フレンチにしたけりゃ粗熱とってから冷蔵庫で冷やしてる間にソースを作る(俺は醤油につけたから割愛)

五.スパークリングワインで飲る(独り身なら粗熱とらずに直接飯ドンしてもいいぞ)

カンタンでした。

以上が、半年前から狂ったように低温調理に関する情報収集をした集大成だ(俺自身は20年前にはもう狂ってた)。

ここで、だ。

低温調理には誕生と同時に背負った宿命がある。

意外に思うかもしれないが、細菌の死滅は100℃未満で起こる、この事を逆手に取って低温調理は創出された。

ゆえに、設定された調理温度を大きく下回ると、逆に細菌が加速度的に繁殖すると言うこと!

だから、間違っても、メンドくさいからって良い湯加減の風呂に一緒に入って終わりとかそう言う調理法は止めろよって事な!

帝王切開で産まれた俺みたいなもんだな。

不安なら器具買った方が気楽かもね。
https://my-best.com/4850

俺が欲しいのは1200W(パワフルな方)、留め具がクリップ式(ネジで固定はめんどい)、コンセントが日本式に対応(アダプタ買うのも管理も嫌)この3つが揃った夢のような機種

STYLUX GLUDIA

これね(すげえな、俺ステマブロガー然としてる)。

さてさて、このサーモンのミ・キュイ☆(ゝω・)v

肝心のお味は…。

…ナイフを入れると、菱形の細かい菱形の肉片がほろほろと、ほろほろとくずれてゆくのでありました(中原中也、一つのメルヘン)

違う、これじゃない、これはサーモンのミ・キュイ☆(ゝω・)vでは決してない!

これは!生シャケフレークだ!

俺はね、先入観だけどさ、もっと口腔に粘っこくひりつく肉片を想像していたんですよ。

火加減か?

確かに、最初投入した温度が10℃高かった…鮭を入れることですぐに温度低下する思ってたし、めんどくせえどうせ徐々に冷めるだろって思ってた。

やってみて驚いたのは、60℃のお湯で早々に表面が白化したと言うこと。

そうか、鮭に関しては、温度管理大事なんだね、と。

さらに悪いことに、場所によっては俺が予期していた食感もあったと言うこと。

これが、今回の失敗を確信した理由。

直観だが言わせてもらう、成功すればサク丸々一つ分のむちむちとろんおさかなで大好きな酒が飲めるんだと言うこと!

さて、最後は文末に今回の結論をつけねばなるまい。

結論、女と飲むスパークリングワインは二本冷やしておけ!

次回、子羊の骨付きロース肉

ボナペティ!

【準々全版】Junの麻婆演義

ここからは船橋から離れて見ていきたい。

餃子の王将 上野公園前店

東京都台東区上野2丁目13−1 萬寿山ビル

例えばチェーン展開している店舗はどうだろう。

上位版の麻辣麻婆豆腐は、残念ながら品切れだそうだ。

麻婆豆腐を注文。

美味くなさそうな見た目に反して、味は普通なのがニクい。

 

陳麻家 東十条店

東京都北区東十条3丁目16−6 第2前田ビル1F

チェーンの比較にもう一つ。

陳麻飯大盛りと担々麺をそれぞれ注文するのが、ここでのJun定食。

まぁ、辛いけども、これを目当てに食いに行きたいとは思わない。

 

元祖からし焼き とん八

東京都北区東十条3丁目17−9

東十条来たら陳麻家じゃなく、絶対こっち。

てことで、番外編、からし焼き。

辛いんじゃなくてむしろ塩辛い、それが捗らせるのよ!

ガシガシ削って入れてくれてる、にんにくも効いてますわ。

肉も豆腐も美味い肉豆腐って食ったことある?

汁は全飲み厳禁、高血圧になって死ぬほど美味いゾ、と。

ここ入れなかった時が、陳麻家行くとき・・・。

 

支那そば屋 インデアン

東京都北区豊島3丁目14−11

界隈からもう一軒。

本店は蒲田蓮沼にあるそうですが、未訪問。

銚子駅前にもあるっぽい(発見すれども未訪問)。

こちら、支那そば&カレーライスというド直球ハイブリッド店。

そこに、なんと麻婆豆腐があるのよ・・・。

カレーライス大盛りで、先にカレーを消費。

しかる後、残り飯を麻婆豆腐で頂くのがここでのJun定食。

カレーは癖のある苦味で好き嫌い別れる事請け合い(俺は好き)。

汁物が欲しいときは支那そばも注文。

清澄淡麗で品の良いら~めんが頂けます。

担担麺もあるゾ、と。

俺の贔屓目があるかも知らんが、オイリーで美味いよ(笑)

 

究極の麻婆豆腐専門店 火の鳥

東京都江東区亀戸5丁目4−9

亀戸駅から徒歩三分ほど、随分と挑戦的な名前の店だ。

ハードル上げ過ぎじゃねえかなあとか。

至高は?!ねぇ、至高は?!とか色々考える。

トッピングが豊富で、夜はそれをツマミにできる。

しかし、飲み屋として使えるまでのメニューの用意はない。

あと割高すぎる。

パッと食って、サッと出る店だ。

さあ、はたして究極の麻婆豆腐とは。

その容姿は紛れもなく異形。

さながら、リメイク版椿三十郎のラストシーンである。

腹に飯を入れる効率としては、たしかに究極と言えるだろう。

さらに、味の方は麻の効いた満足度の高いものであった。

カレーは飲み物、ラーメン汁物。

麻婆豆腐は?

離乳食。

究極の答えがそれだ。

こういうお店は潰れないといいな。

 

龍朋

東京都新宿区矢来町123

東西線神楽坂出てすぐ。

界隈ではチャーハンの有名店。

ネット記事がまた出ていたのでとうとう行くことにした。

はい、これが一日何百食も出るチャーハン。

みーんな、注文してた。

チャーハンしっとり、味しっかりDixi .

んで、肝心の麻婆豆腐なんですがね。

運ばれてきたのを見た途端に感じたんですよ。

あ、これ違うなって。

食ってみて確信ですよ、違うの。

史上最強に優しい味なの。

とってもクリーミーでコクまろなのよ。

下手すりゃ、あん肝でも入れてるのではってくらいに。

いやあ、笑っちゃいましたよ。

ずーっと似たような味食ってきてたから、これは良い。

愛され店舗になるのも納得。

 

中国料理 礼華 四君子草

東京都千代田区有楽町1丁目1−2 東京ミッドタウン日比谷 3F

さて、地元を離れた以上は高級店に行ってみねば・ザビ。

ワインに合わせる、フレンチのような中華料理。

その新たな潮流を、ヌーベル・シノワと呼ぶそうだ。

俺は憑りつかれた様にその手の店を調べ上げた。

この記事の締めくくりに相応しい店はどれだ。

新宿御苑前と南青山にもその看板を上げている。

ここだ。

より美味いものは、空気で食わすものだ。

はるばる山の上まで行かずとも、握り飯を美味く食わせる空気だ。

しかし、これはミスだった。

東京ミッドタウンの夜景を期待したが、白い壁ばかり見渡せる。

(新宿御苑と南青山なら、心穏やかな緑に包まれているかもしれない。)

気をとり直して前菜に刺身、叉焼。

大山どりの唐揚げ四川朝天唐辛子炒め。

季節の羊肉料理。

中華料理の脂を紹興酒で流すのも良いが、ワインも格別だ。

というか、おい街中華、ワインを置いてヌーベル・シノワを名乗れ。

さあ、いよいよ目当ての一皿が来る、その味わいはどうだ。

笑止千万ヌーベル・シノワ。

 

横浜中華街 熊猫飯店

神奈川県横浜市中区山下町106−1

高級店がダメなら足を伸ばして中華街!

でも、店多いんだよ!

口コミも本当かどうかあてにならねえよ!

迷った挙句、接客・価格・味の三拍子揃った出来過ぎ店舗へ。

小学生くらいの娘さんが奥のテーブルで宿題してたよ。

積極接客してくれたから、オジサンは和んだ(笑)

さて、肝心の中華街麻婆だが・・・。

これは、完全に肉料理!!

写真を見れば豆腐:挽肉の均衡が逆になっていることが分かるだろう。

いや美味かった・・・船橋の川菜味と頂上決戦、はるばる来て良かった。

 

【ラジオ更新】【準全版】Junの麻婆演義

核の炎に灼かれた街で。

彷徨う旅人の重い足取り。

水も飲まず、食事も断ち。

次の行き先で待つのは何か。

宛はある。

当たりは少ない。

ビールはある。

花椒は滅多にない。

では、地元船橋の状況からお伝えする。

駅からの距離が近い順に行こう。

栄華光本店

千葉県船橋市本町4丁目2−21

南口を出てすぐに視界に入る距離、徒歩ゼロ分だ。

はっきりいってオススメしない。

甘い、以上。

他所では滅多に付いてこない花椒のミル、これとの相性も悪い。

広い店内とその立地上、飲み会帰り、酔って正常な判断が出来ない時に使う。

ママの甘さじゃない、ババァの辛さが欲しいんだ。

 

福満園 シャポー船橋店

千葉県船橋市本町7丁目1−1 シャポー船橋1F

改札外の駅ナカショッピングセンターにある中華料理屋だ。

横浜中華街から出店したという。

調べてみれば、確かに横浜にもあり、陳麻婆豆腐がウリだという。

その本店の味を疑ってしまう理由が以下の通り。

この、ハーフサイズですか?と言うレベルの麻婆豆腐である。

量の問題はさておき、質的にも違う。

中華風カレーと言った方が良いような、よくあるあんな味だ。

メニューをよく見ると、別に土鍋入り四川麻婆豆腐という代物を見つけた。

値段が倍近くあるセレブメニュー、だがそれがいい。

早く言ってくれ、こういうのだよ。

汗をかいただけだった、満足感/zero。

 

東京餃子軒

千葉県船橋市本町1丁目4−11

総武線からその店の看板が大々的に見える。

気になっている諸氏も居るのではなかろうか。

だが、餃子には初めっからニンニクなんて入っていなかったのさ。

これは俺に言わせれば詐欺だ。

ここに行くのは余程の事だろう。

評価できるのは深夜過ぎまで営業している事くらい。

何より、ここの麻婆豆腐が見掛け倒し過ぎて泣ける。

ただのカカシですな。

 

東京純豆腐

千葉県船橋市本町1丁目5−1 ネクスト船橋1F

番外編ではあるが、この店舗も紹介しておく。

京成船橋に駅ナカが出来て、奇しくも10周年だという。

それは、ここに東京純豆腐がオープンしてからの歳月に等しい。

県内2店、都内でも12店となかなかお目にかかれない。

韓国料理の気分を『サッと』『一人で』満たすには良いだろう。

余談だが、地図上に日本一小さい東照宮の異名を持つ船橋東照宮が見られる。

なぜバター入れたし。

 

中華料理 大輦

千葉県船橋市本町4丁目20−17

だいれんと読む、駅から徒歩五分ほどの所にある非常に小さな店だ。

ここへ足を運ぶまでに見え隠れする商店の類も楽しませてくれる。

立地は決して悪くない。

地元での評判の高さから、目に留まる機会が多いかもしれない。

少なくとも、前述の三店舗とは店の格が違った。

麻婆豆腐は激辛にできるそうで、そちらを注文。

こんなん、粉が露骨ですやん。

しかし、これなのだ、辣よりも麻による平衡感覚が重要なのだ。

この目に見える安心感、お分りいただけるだろうか。

食える激辛なのもありがたい。

「辛い?」と店のオバちゃんが声をかけてくれる。

辛いと美味いの波状攻撃、もう、辛いすなわち美味い、美味いすなわち辛い。

そしてこの店、おそらく船橋駅から最も近場で
船橋ソースラーメン
を味わえる店だ。

この記事を書きながら、いずれ船橋ソースラーメンで特集を組もうと思った。

公式のFBは2年以上更新が無く、曖昧な実情を調査する必要がある。

ともあれ、焼きそばをそのままラーメンにしたかのような見た目が美しい。

街中華の真剣商売ぶりに、ゴマキが三回不倫するレベル。

 

川菜味

千葉県船橋市本町2丁目10−29

船橋駅南口からグッと南下し、湊町二丁目交差点を右折。

ビッグテキサスのある路地に入った突当りの二階にある。

駅からは少々遠く、地図アプリも役に立たない入り組んだ場所だ。

もし仮に初来店の際には、くれぐれも上記の通り向かって欲しい。

駅から遠ざかりつつ紹介した、地元からの麻婆豆腐はこの店が最後。

時間があって、ぶらりとしたい時には是非ここに来たいと思う。

辛味はマイルドで万人ウケするタイプだから、俺には刺さらない。

しかし、食っていて嫌な気が全くしないのだ。

食い終わってから、何故か満足して帰りの道を歩いていた。

何故だ。

食べ比べていた多数の麻婆豆腐と比較して、
圧倒的に旨味が強い。

そう結論付けた。

予定している紹介店舗の中から、旨さで言えば一二を争う店舗。

伊達や酔狂で訪れて欲しい、すげー旨いから。

あまりの旨さに息子のJunイチローも、ほぼイきかけました。

 

↓久しぶりに動画です。

YouTube:

ニコニコ:

【半全版】Junの麻婆演義

「最強のおかずは何か?」

大学の研究室で二ヶ上の伊藤さんから問われた。

駆け出し美味しんモンスターだった俺が弾き出す。

鯖味噌か、否。鮪が絶滅した未来ならばあるいは。

味噌汁か、否。シンプルイズ思考停止極致。

唐揚げか、否。May the force beer with you.

豚の生姜焼きか、否。否である。

俺はそこで結論を出し、こう言った。

「自分は回鍋肉です。」

伊藤さんは二マっと笑って、同意してくれたものだ。

「都内 回鍋肉」で検索すると、必ずと言って良いほど上位にヒットする

飯田橋 えぞ松

乗り換えが飯田橋であるため、個人的にも週に一度は利用している店舗だ。

動線の都合上、本店ではなく神楽坂店を利用させていただいている。

あれから十年、今の俺はここで回鍋肉を注文しない。

一つ目の理由は生涯分の回鍋肉を食べてしまったかもしれない事。

二つ目の理由はサービスの問題で、こちらの方が重要だ。

ここでは、カウンター上のカップにミキサーにかけたニンニクが置かれている。

この禍々しさ、それだけで毎週訪れる理由たり得るのだ。

これをドバッと回鍋肉にGOーGarlic &Oilーする。

しかし、それを食うと口の中が痛くて痛くて、涙が出るの。

健康への悪影響を確信するレベルで痛いの。

これは続けられないよ・・・。

妥協案として、セットで付くスープにニンニクを入れる手もある。

しかしながら、まだ自分の欲する量をスープの容量が受け入れてくれない。

もう、無理なのか・・・。

危機を好機に反転させる光の橋に魔が差した。

なんだ、この感覚は。

なんだ、この世間の潮流は。

誰かが、いや
不特定多数の誰かたちが、
俺の背中を押している。

 

 

 

 

 

 

 

麻婆丼だ。

 

 

 

 

 

 

 

ラーメンでも入れるような大ぶりの丼だ。

これなら餡の中に大量のニンニクを忍ばせたとしても、濃度は限りなくゼロ。

きっかけは回鍋肉有名店の評判だが、今や自分にとっての生命維持装置。

そして、その役割を十全に果たすための最適解がこの麻婆丼。

こうなってくると何ともニンニクに合う味わいじゃないか。

決めた、花椒は他所で摂ろう。

東京都新宿区神楽坂1丁目14

ここから、俺の本当の麻婆豆腐を探す旅が始まった。

 

ハードボイルド社員食堂

今、俺は命を狙われている。

半年前、社員食堂を切り盛りしていたチーフが斃れた。

脳溢血、ICUに一週間近く入った後に死んだそうだ。

チーフは十年前に俺が入社した頃からチーフと呼ばれていた。

きっとさらにその十年以上も前から呼ばれていたのだろう。

S&Wチーフスペシャルが得物だったからに違いない、俺はそう睨んでいる。

チーフは俺たち社員のために大盛り無料にしてくれていた恩人だった。

ところがどうだ。

彼の死後四十九日も待たないうちから、献立の幅は減る、食事の味は落ちる(顕著なのが鯖の味噌煮だ、大好物だったのに今は見るのも嫌だ)、大盛りは五十円増しになる。

今まで形だけの存在だった食券機は、全社員が利用することを義務付けられた。

売り場からの往復が面倒だから食券をまとめ買いしておけば、ご丁寧に俺でも読めるくらいの文字で『食券の利用は当日限りです』なんて張り紙までされた。

お陰で俺は毎度毎度「日替わり定食」「大盛り」「単品唐揚げ」「単品唐揚げ」あの忌々しいボタンを四回も、いつもより五十円も多く払って押す羽目になっちまった。

以前は一個三十円だった唐揚げは、二度の値上げを挟んで今の値段になった。

それはいい。

クソッタレな社会がもっともっとクソッタレになっただけだ、俺でも知ってる。

チーフだって苦渋の決断だったに違いない。

ただ、昔は百円で三個も食えて釣りが来た唐揚げだって、今じゃたった二つ

ウチの台所事情はそういう事かって疑いたくなるのも無理ないだろ?

制度変更の頃に経理部長が、わざわざ食堂で俺に近寄って

「もう大盛りタダじゃ無くなっちゃいますね。」

なんて言いやがるもんだから、どう見たってこりゃ俺に対する兵糧攻めじゃないですかなんて鎌かけてやった。

奴さん、ニタニタ笑うだけで何も言わなかったがな。

永遠のものなんてない。

俺の食欲だって同じだ。

だから五十過ぎには連中と同じくご飯の量を半分にしてもらうに決まってる。

なんで今その前借ができない?なんで半ライスが五十円引きになっていない?

五十円出した大盛りは前に比べてこれ見よがしに盛られるようになったもんだから、おかずが足りなくて二つも余計に唐揚げを買う羽目になってる。

アイツらは一体、俺からいくら搾取する気なんだ。

呼び出しの電話が鳴ってる、もう行かなきゃならん。

これを読んでるあんたが、ウチの“カンパニー”の人間じゃない事を祈るよ。

 

 

 

再起動、最近どう?

霊峰富士を西に見て。

母校の校歌を恩師に向けて口ずさみ、二人で笑い合う。

一泊二日、河口湖畔の小旅行は心洗われるひと時だった。

あれから一週間。

心は荒みきり汚濁の底に堕ちていた。

 

無責任と正義感の狭間で、山積みの課題に背中を圧迫されながら、巣立った希望の絶望を受け、ふと日常に目を向ければ周りは承認欲求の塊だらけ。

もういっそ、宗教と食い物の好き嫌いとが無くなった世界になりさえすれば。

キリストの血であるワイン、イスラム教徒が育てた豚肉、禅寺の山門で栽培したニンニクやニラ、ついでに神社から大麻でも何でも持ち寄って乾杯しよう。

!לחיים

宗教の否定は文化の侮辱、食の矮小化、ひいては幸福の破滅に繋がるか?

いやいや、揚げ足をとるのは結構だが、こちらからは横槍を入れさせてもらう。

側面攻撃の後は中央から騎馬が突撃、これで潰走しない軍は無い。

だが、戦争で誰が幸せになるというのか。

富を奪う奪われるの関係より、分かち合う関係でいたいと思わないか。

持ち寄って、享受しようではないか。

社会主義的発言は日本海を越えてからにしろ?

いや、気付いちまったんだよ、俺。

日本は資本主義の皮を被った潜在的社会主義国家だったってこと。

そこで育った俺は、昨今の働き方改革に見られるような、今までの日本からの脱社会主義化のような動きに我慢がならないんだ。

右倣えで上手くいってたのに、上からの指示通りで楽だったのに、お前ら一人一人が自己判断で動いている社会を誰が信用するもんか。

今夜は飲ませてくれ!

 

 

 

 

 

って事で、作りましたよ痛風鍋。←本編開始

作り方は簡単、牡蠣とアンキモを鍋に入れ一煮立ちしたところで、白子を入れて火が通ったら出来上がり。

本場では、煮干(これもプリン体の塊)の出汁を使うんだそうな。

ま、家では面倒いので味噌仕立て鍋の素を入れましたよ&白子は無かったので鶏皮を使うことにして先に炊きましたよ。

うん、鶏皮さんは鶏皮だ、いつも食ってる。

おぉ、牡蠣氏、次は生食用でしゃぶしゃぶにするか?

ただしアンキモ、テメーはダメだ。

結論

米中サウジの三國核戦争

END

ぶればぶるほどランチは旨く、完璧な概念へと近づく

衣食住、どれをとっても生死に関わり生命として切っては切り離せないものである。

しかし、その中において一際立ち位置があやふやな奴がいる。

そう、「ランチ」だ。

人間としての三大義務である勤労、納税、教育どれか一つをないがしろにすれば怒られるだろう。

国から、それはもうこっぴどく。

人間としての食である朝食、昼食、夕食どれか一つをないがしろにしたところで肉体が栄養よこせとキレることはない。

というかそもそも「ランチ」、お前だ。

昼食という概念は文明が発達して食の供給が安定した昨今に産まれた概念だ。

朝食で体を呼び覚まし、夕食で肉体をねぎらう。

原初のリズムはその2ステップでトリニティじゃない。

朝食と夕食は根源的なものだが、昼食だけは文明なのだ。

前置きが長くなったがつまりは昼食だけ「ぶって」いるのだ。

接種しなければ致命的になるものでもないくせに昼食をとる。何故だ?

我々は栄養の為に昼食をとるのではない。そう、文明人「ぶる」為に昼食をとるのだ。

エントロピーが極限まで低く、文明の儚さと高貴さを感じれれば感じれるほど「ランチ」は完成へと向かい、

それを食することで我々は文明人たりえるのだ。

しかし、この弱肉強食のサバイバルソサエティ現代社会において何かと金はかかるもの。

そんな貴方に送りたい、コスパが非常に高く我々の文化レベル栄養素を補給してくれる

現時点での私の中での「文化飯(ぶったランチ)」三選だ。

1:平日の頑張らなければならない貴方へ
東京駅 八重洲口徒歩三分 怪しげなビルの地下にある豪華絢爛な九龍城
《重慶府》
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13033944/

ここは残念ながら平日しか文化飯をやっていない。
しかしそれでもここのさびれた外観を裏切る内装のキレイさと麻婆豆腐を味わってほしい。
もう一度言う、麻婆豆腐だ。
ここの麻婆豆腐は永久機関かというくらい辛旨で白飯が無尽蔵に食える。
白飯はおひつに入って出てくるので量が凄い。おかわりも出来るがおひつ単位でおかわりをしなければならないのだが麻婆が消してくれる。
その上、水餃子やサラダ、前菜、デザートはバイキング形式で食べ放題だ。
水餃子と前菜が旨いのでこれだけでもいいくらいだ。
これだけ揃った力みなぎる文化飯が1000円である。
私は頭が全く働かない平日はここで麻婆豆腐を食らい、辛さで汗を噴出させながら痛みで生の実感を取り戻している。
栄養ではなく己の魂を引き戻す文化飯である。

2:優雅な休日の文化向上の為に
亀戸駅 北口徒歩五分 日常に現れる「うぃ むっしゅ」
《ビストロ雄》
https://bistro-yuu.owst.jp/

「ランチ」とは必然性ではなくひたすらに「ぶる」ために食すものだという話は既にお聞かせした通りだ。
では「ぶる」とは何か? それは優雅さであり、醜悪なものであり、無駄なものである。
そう、フランスだ。
ここビストロ雄はまさにフランスが詰まっている。しかも住宅街の一角にだ。
そのシチュエーションの無駄さ加減がさらにフランス感を増長し、文化飯はより完璧なものに近づく。
「ぶったランチ」としてここではフランス料理が食せるのだ、しかも1000円で。
ステーキだろうが魚のグリルだろうが1000円だ。
是非とも優雅な休日を演出したい「ぶりたい欲」が抑えきれない貴方に。
ここで文明を食から感じてほしい。

3:映画館に通って大学行かなかったあの頃を思い出す。究極の現実逃避麻薬
上野駅 入谷口徒歩一分 昼間に引き起こすサザエさん症候群
《LA COCORICO》
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13123339/dtlmenu/lunch/

正直ここに関してはもう何も言うことがない。
いや、言えないのだ。
「ぶる」どころではない。「ぶる」ことに没入し過ぎて現実を忘れもう帰りたくなくなる。
帰りたくないナリ… 泣
そんな場所だ。
ここのランチも1000円から存在するのだが、ここに足を踏み入れた際には是非少し奮発をして
「ロティサリーチキンプレート 1/2サイズ 1500円 (1/4サイズは1200円)」
を注文して欲しい。
店の外観、内装の美しさ、そして純粋な美味!という感覚がこれ以上なく溶け合い
究極の「ランチ」を提供しているお店だ。
現実逃避したい時、私はここに立ち寄りさらに現実から目を逸らしている。
完璧な文明がここにある。 
(ロティサリーチキンプレートを一押しで勧めたがここの飯はことごとく全て旨い。)