【2023秋号】第七回戦 希望  Uncommon Low Skirmish -珍法小競合-【キ刊TechnoBreakマガジン】

三週間の激闘から、半月が経った。

争乱から離れた半月だったが、準備は着実に行っていた。

この日も錦糸町、82エールハウスで15時開店の時間キッカリに二人は落ち合った。

今月からShoの提案で、先攻後攻は前回の敗者が選択し、じゃんけんで決めることは廃止となった。

よって、先月敗者のJunが先攻を取った。

【十月一回戦第一試合】

Jun、配られた手札には土地が五枚で過飽和のためマリガン、さらに次の手札には土地が無い、絶望のダブルマリガン、初期手札五枚で開始、これにはShoニンマリだったに違いない、島を場に出してエンド。

ゲーム中盤に差し掛かり、Shoは《スクレルヴの巣》に続いて《太陽冠のヘリオッド》を早々に展開、パワーカードを難なく出していく。

Junは《帳簿裂き》と《瞬唱の魔道士》の合計3クロックの打点でコツコツとダメージを稼ぐ。

ここでSho《アジャニの歓迎》をエンチャントして即《祝福されし者の声》を召喚、これで白の信心が五となり《太陽冠のヘリオッド》がクリーチャー化。

しかし対応してJun、二体目の《瞬唱の魔道士》を召喚、さらにフラッシュバックで《消えゆく希望》を《祝福されし者の声》に唱えて手札に戻す、これにより白の信心が減少したため《太陽冠のヘリオッド》はクリーチャーからエンチャントに戻ってしまう。

《スクレルヴの巣》が毎ターン生み出すダニトークンはブロック制限があるため、Junのクリーチャー三体からの攻撃素通り状態が続き、Sho残りライフ2。

さらにエンチャントされた《執着的探訪》の効果でJunが手札に引き込んだ一枚が、打ち消し呪文の《かき消し》で、先ほど手札に戻されたShoの《祝福されし者の声》がもう一度召喚さそうになるものの、これを打ち消して押し切ることに成功。

【十月一回戦第二試合】

先攻Sho、双方マリガンから開始するが、序盤はShoがJunのクリーチャーを丁寧に除去していく。

Shoがエンチャントした《スクレルブの巣》から生まれるダニトークンを追加コストに捧げることにより、《忘却の儀式》をほとんどデメリット無しの万能除去として運用することに成功している。

《残忍な巡礼者、コー追われのエラス》はダニトークン生成に必要な1ライフを帳消しにしてくれるShoのデッキタイプに合致したシステムクリーチャーだったが、これはJun《瞬唱の魔道士》からフラッシュバックした《消えゆく希望》で手札へバウンス。

ターン貰ってJun、《瞬唱の魔道士》に《執着的探訪》をエンチャントしてアタック、ダニたちはブロックできないため素通りでワン・ドロー、この時点でShoライフ9対Junライフ17。

ターン貰ってSho、フラッシュバックコストで再び《忘却の儀式》を唱え《瞬唱の魔道士》をも除去しようと試みるも、応じてJunは《送還》を唱えて手札へと救出、さらにこれをShoのターンエンドに素出しして臨戦態勢を整える。

ターン貰ってJun、《瞬唱の魔道士》でアタックしてエンド、手札三枚を構えて動かず、Shoライフ6対Junライフ14。

ターン貰ってSho、手札に戻された《残忍な巡礼者、コー追われのエラス》を召喚、さらに二枚目の《忘却の儀式》を《瞬唱の魔道士》へ撃ち込んで追放を試みる、これに応じてJun《ゼロ除算》を唱えて《瞬唱の魔道士》を自身の手札へ再度救出、サイドボードから履修する講義カードは《謹慎補講》を選択。

このターン、Shoがダニ二体で攻撃を仕掛けてJunが気付く、ダニトークンが絆魂を持っているのだ。

これは《スクレルブの巣》の効果で対戦相手が毒カウンターを三個以上持っている時に付与されるものであり、最後のライフレースの詰めをしている現状では非常に苦しい。

Sho残りライフ5、Jun残りライフ11だが毒カウンター6。

ターン貰ってJun、土地を出して何もせず、手札四枚構えてエンド。

Sho、戦場に《苦花》をエンチャントの後、ダニ二体でアタック。

これを通してしまうとライフ回復が誘発して最後に削りきれなってしまうので、Jun《瞬唱の魔道士》を召喚し誘発したフラッシュバックの《ゼロ除算》を唱えて《スクレルヴの巣》をShoの手札へとバウンス。

攻撃は通してJun残りライフ9で毒カウンター8、Sho残りライフ4。

ターン貰ってJunに勝利の女神が微笑んだ、トップデッキ《執着的探訪》を《瞬唱の魔道士》にエンチャント、唯一のブロッカー《残忍な巡礼者、コー追われのエラス》は《謹慎補講》で一時的に無力化してアタック。

Sho残りライフ1。

「グッドゲーム」思わずJunがエモートを送信。

《迫撃鞘》を召喚、即細菌トークンを生贄に捧げてShoに1点ダメージ、ゲームエンド。

対応力の高いカードを引き込んで状況に応じて使いこなす事ができたJunが、デッキぶん回り勝負を制した。

Shoのデッキもパワーカード揃いだったが、自在な対応力が光ったJunの引きの前には崩れた。

ブロッカー不在の状況が向かい風で、相性の悪さに苦戦したと思われる。

【十月二回戦第一試合】

前回敗北のShoが先攻を選択、案の定イゼット・ウィザードを持参していた。

せめてJunはクリーチャー除去を搭載したデッキで当たりに行きたかったが、除去呪文八枚挿しの白赤緑で参戦、九月にはこれで敗北している。

最終的には戦場に

Sho、《対称の賢者》、《戦闘魔道士の隊長、バルモア》、《損魂魔道士》、《ドラゴンの怒りの媒介者》

Jun、《執拗な仔狼》、《不吉な首領、トヴォラー》

クリーチャー出し損のJun、ことごとく除去された結果である。

手札に二枚の除去呪文を抱えて敗北。

【十月二回戦第二試合】

《対称の賢者》に《無謀なる突撃》のコンビネーションであっという間に、ShoがJunのライフを10点ももぎ取る。

展開する狼はことごとく除去されてJunを護るクリーチャーの無いままゲームエンド。

思い出すのも不愉快な試合だった。

【十月三回戦第一試合】

二回戦はSho必殺のイゼット・ウィザードをタダ勝ちさせたような形になったが、いよいよこの日に雌雄が決する。

Junが先攻を選択、島から《秘密を掘り下げる者》、青単クロックパーミッション。

「うげぇ、それ使ってくんのかよ」トラウマ気味のShoが露骨にイヤな顔をした。

緑黒二色土地をアンタップイン、《敬慕される腐敗僧》、接死毒デッキ。

ターンもらってJun、デッキトップはインスタント・ソーサリーではなく《秘密を掘り下げる者》は変身せず、平地から《復讐に燃えた犠牲者、ドロテア》を召喚、4/4飛行が二ターン目は早い。

Sho、《牙持ち、フィン》を召喚。

序盤から双方ノーガードの殴り合いといった様相。

攻撃後生贄に捧げられた《ドロテア》がオーラと化して殴る。

Sho残りライフ11、Jun残りライフ18で毒カウンター四。

《牙持ち、フィン》に《屍気の拝領》がエンチャントされ、毒カウンター五の即死級ワンパンチを《瞬唱の魔道士》を瞬速で召喚してチャンプブロック、《腐敗僧》の攻撃は通ってJun毒カウンター六。

Shoのクリーチャー三体を、Junは《ドロテア》をエンチャントしたデルバーこと《秘密を掘り下げる者》一体では捌けず、妨害呪文も無いまま投了。

【十月三回戦第二試合】

Jun、先攻選択、白青二色土地をアンタップイン。

ターンもらってSho、《多汁質の頭蓋住まい》召喚。

ターンもらってJun、平地を出してエンド、構える。

《消えゆく希望》と《瞬唱の魔道士》を波状に繰り出し、Shoのクリーチャーを都度手札に戻す妨害戦術が効果的に決まっている。

《執着的探訪》をオーラにまとった《瞬唱の魔道士》が攻撃、《消えゆく希望》でブロッカーをバウンスしてドローにつながる。

ターンもらってSho、四枚目の土地を出し《グリッサ・サンスレイヤー》、《多汁質の頭蓋住まい》それぞれ召喚してターン・エンド。

ここでJun長考、実に二分弱、しかし予定通りと言った風に《帳簿裂き》を召喚してから《消えゆく希望》を《グリッサ》に打ち込んで再度バウンス、飛ばない《魔道士》で突撃し接死持ちの《頭蓋住まい》と相討ち。

ターンもらってSho、クリーチャー二体《フィン》と《腐り腹のネズミ》を召喚、待ってましたとばかりに《帳簿裂き》の謀議が誘発して3/5。

ターンもらってJun、《帳簿裂き》のアタックは飛行で通り、Sho残りライフ9に対し、Jun残りライフ13かつ毒カウンター無し。

ターンもらってSho、二体でアタック、応じてJun、《瞬唱の魔道士》を場に出して《消えゆく希望》をフラッシュバック、《フィン》が手札に戻され《ネズミ》の攻撃は通す、誘発した謀議はShoの土地が全て立っているため警戒して土地を捨てる。

第二メインでSho、《牙持ち、フィン》を召喚してから《チーム結成》を唱える、これで再度謀議。

Jun『グッドゲーム』のエモート、返しのターンで謀議で捨てた《ドロテア》を《帳簿裂き》にエンチャントしてアタック、ペインランドで失われた残りライフ8を丁度削り切った。

【十月三回戦第三試合】

Shoは《敬慕される腐敗僧》を二体連続で展開、その後はJunの召喚するクリーチャーをことごとく《胆液まみれ》で除去し、土地が二枚しか立っていないにもかかわらず四分弱五ターンで毒殺に成功。

Junは頼みの綱であるバウンス《消えゆく希望》も《瞬唱の魔道士》も不在であっけなく陥落、文字通り希望は消えた。

もう十分だ、来月のデッキを構築しよう。

現在Junが三ヶ月連続で敗北中である。