【2023秋号】糞Jun 今月のHustleデッキ#003【キ刊TechnoBreakマガジン】

糞Jun

 やぁ、みんな!Hustleおじさんさ、ハハッ!エルドレインの森、楽しんでるかい?アレはもうMtGの多元宇宙じゃなくて、ディ◯ズニーユニバースビヨンドって感じがするよね。穴イキ?みたいなのとか居るよね。この仮説を検証しようと例の男を探してみたんだけど、早速見つかったよ。コイツだ。

 じわじわネズミが増えていくコントロール志向とも、軽快に殴っていくビートダウン志向とも合いそうな、器用なネズミだね。コイツはティボルトみたいに、いずれはプレインズウォーカーとして目覚めそうな気がしないでもないんだが、『彼は地上から二足歩行生物どもを一掃し、げっ歯類の帝国へと作り変えるという恐るべき野望を抱いていた』って背景がまさにウォルチズムに溢れているよな。

 さて、本題に入ろう。Uncommon Low Skirmishにおいて、カカシことShoの「カカシが戦ってるわけじゃねえからな」(記事未収録)の発言通り、Junは苦戦を強いられている。現状で二連敗、十月で勝てなければ勝敗の差が絶望的になってしまう。そんなわけで、不本意ながら今月はカカシ・ジジイことShoが作ったデッキを(いつもより書く気はノらないものの)紹介しよう。

デッキ名『アンクル・リファイアー』

 再解雇を名に冠する通り、ジジイ不在のこのデッキは七月にお披露目だった。この対戦では、双方が五月のデッキのリニューアル版を持ち込んでHustleしたという点が非常に劇的だったという事を思い出してほしいね。Jun側は『完成化されたSho』をぶつけた回だ。

 まずは1マナクリーチャーとしてこのデッキの顔とも言える《敬慕される腐敗僧》から紹介しよう。あなたがコントロールしているクリーチャー1体が呪文の対象になるたびに対戦相手に毒カウンターを与えるという、自身の毒性1がオマケにしか見えないような飛び道具を持っている。対象は腐敗僧以外であっても有効なのが強烈だ。コイツとのお供で採用されているオーラが《屍気の拝領》。毒性2を付与しつつ、エンチャントされているクリーチャーが死亡した際に戦場に戻すことができるから、対戦相手としてはうんざりだよな。《腐敗僧》に《拝領》をエンチャントする際にも対象に取るから毒カウンターが飛んでいくんだよね。

 今、見返してたけど、Shoの『アンクル・リファイアー』って他の小粒な毒性持ちクリーチャーが軒並み微妙なんだよね、デッキが強くなりすぎるからこれで良いのではあるけど。《伝染させる吸血者》、《頭蓋穿ちの虻》ここら辺は毒性1の飛行持ちでちょっとした生き物って感じだ。しかしそんな中でも、《ファイレクシア病の甲虫》は攻撃が通ると全領域にいるすべての昆虫クリーチャーが毒性1を永久に得るから、ちょっとでも油断すると猛毒クリーチャーがほんの数回殴っただけでゲームを終了させてしまいかねない、危険なヤツだ。Shoはコイツの攻撃を通し続けるために、ブロッカーを毎ターン除去し続けていったんだよな。

 Shoが採用した除去呪文は《シェオルドレッドの勅令》!これは布告系除去と言われている呪文で対象を取らないため、護法持ちクリーチャーに対して有効だ。以前敵対した《策謀の予見者、ラフィーン》が持っていた護法が余程イヤだったんだろうな。他には《胆液まみれ》も確認したぞ。−4という中々の修正値を誇り、毒デッキにうってつけの増殖付きだから、採用しない手は無いよな。不愉快ながらこのデッキの笑える所は、自分がコントロールしている《敬慕される腐敗僧》に向けてこの《胆液まみれ》を撃ち込んでしまっても、対戦相手が毒カウンターを得ることになるって飛び道具がある点がHustle極まりないね。軽減できない毒カウンター一個で致命傷ってタイミングで最後の一押しを食らうと悔しいよな!

 ではそろそろ、このデッキ『アンクル・リファイアー』の恐るべきHustleギミックを紹介しよう。ここに《強引な養成者》という緑の4マナクリーチャーがいる。コイツは手札に土地カードが無いなら2マナで唱えることが可能だから、早々と戦場に召喚した次のターンで《新生化》を撃ち込むと5マナクリーチャーが戦場に出てくるという訳。デッキ内の5マナクリーチャーは唯一、《荒廃のドラゴン、スキジリクス》だけなので速攻を付与された毒性5相当の空中アタックはゲームエンド級の強烈さだ!

 じゃ、他人のデッキ紹介はこれくらいにしておこう。もしかしたらデッキオーナーのShoがもっともっと魅力盛りだくさんにして構築してあって、俺が紹介し切れて無かったかもなんて事もあるかもな!さっさと勝負が決まりかねないこのデッキは、俺の嫌いなデッキの一つだったぜ。さて、そんな事を言っているうちに、今月つまり十月の俺のデッキも完成したんだ。紆余曲折、またしても十通り位の試作の末に、原型とは全く異なるデッキに仕上がって嬉しいよ。今日この後の第一回戦が楽しみだよ(10/7執筆)!

デッキリストはShoのものであるため割愛。