【2023秋号】第六回戦 鬼謀 Uncommon Low Skirmish-珍法小競合-【キ刊TechnoBreakマガジン】

8/12に決した前回の戦いから、丸三週間が空いた。

その間に何をしていたのか記憶が定かでないのは忙殺されていたからか。

一回戦は駒込駅前の広場で幕を開けた。

コンビニの缶ビールで乾杯し、一口飲むなり対戦の準備を始める。

今月のUncommonガール

【九月一回戦第一試合】

先攻Jun、手札には土地が豊富で赤緑二色土地をアンタップインし《執拗な仔狼》。

Shoは渋い顔だが、青赤の二色土地をアンタップインし《対称の賢者》。

「チッ、イゼットウィザードか」

「ずっと組みたいと思ってたデッキだったんや」

これで、四月にShoが持ち込んだイゼットジジィこと『アンクルファイアー』はデッキとしても解雇がほぼ決定した(最終戦では同色デッキの使用を禁じているため)。

Jun《指名手配の殺し屋、ラヒルダ》を召喚、《仔狼》の強化をパワーカードに手渡してエンド。

Sho《損魂魔道士》を召喚してエンド。

Jun3/3の《ラヒルダ》で攻撃するも、Shoが手札から《火遊び》を放つ。

見落としていた《損魂魔道士》の効果により、2点のダメージが−1カウンター二つに置換され、《ラヒルダ》は1/1サイズになってしまう。

さらに、《対称の賢者》は3/3にサイズアップして《ラヒルダ》を迎撃。

これ以降、運悪くJunは土地以外のカードを引き込むことができず、Shoはクリーチャーを毎ターン展開し続け六分かからず快勝。

【九月一回戦第二試合】

先攻Jun、手札に土地が一枚でマリガン、その後もクリーチャーは《結ばれた者、ハラナとアレイナ》一体しかないのだがやむなくマリガンせず。

Sho《対称の賢者》、《戦慄衆の秘儀術師》の相互作用で速攻ビートダウン。

土地四枚から《静電気の放電》を《結ばれた者》に打ち込んで排除、唱えられた呪文に誘発した《対称の賢者》の能力で《秘儀術師》が3/3にサイズアップ、Sho《魔術師の稲妻》を唱えJun本体に3点、唱えられた呪文で再度誘発した《対称の賢者》の能力で今度は自身を3/3にサイズアップ、二体の攻撃から《秘儀術師》の能力が誘発し墓地の《静電気の放電》が唱えられJunに4点、攻撃が素通りして6点、合計13点を一挙に奪ってゲーム終了。

Jun、《ドゥームスカール》による全体除去をなぜか渋って墓穴を掘る形。

五分かからずShoの快勝。これで二連覇に王手。

【九月二回戦第一試合】

後攻Junの手札が最上の揃い具合。

青黒二色の土地三枚、一ターン目《よろめく怪異》、Shoの二ターン目終わり際に《命取りの論争》、三ターン目に二つの宝物トークンも使用して《碑出告と開璃》を召喚。

だがここで肝心のキーカード《爆発的特異性》までもは二枚挿しのため引き込む事は出来ず、《オークの弓遣い》が三枚全部引き込めたのはせめてもの救いか。

この間Shoは《対称の賢者》、《損魂魔導士》、《戦慄衆の秘儀術師》と展開。

《魔術士の稲妻》を《碑出告と開璃》に打ち込むと−1カウンター三つ分として置かれ、果敢持ちの《損魂魔導士》は2/3、《秘儀術師》は《対称の賢者》の魔技の誘発で3/3に。

続いて《導師の導き》はドローがコピーされ、誘発された魔技は《損魂魔導士》を対象に取りコピーされた分の果敢も含めて5/4、コピーされた魔技は最後に《対称の賢者》を対象にして3/3。

これら三体のクリーチャーで総攻撃、《戦慄衆の秘儀術師》の能力が誘発して《魔術士の稲妻》が再度《碑出告と開璃》に撃ち込まれて撃墜。

3/3、6/5、3/3により12点ダメージを与えてJunは一発で残りライフ8。

細々と書いたが、双方三ターンでブン回りしたものの、Junの引きが一歩及ばず窮地。

Sho土地三つ、クリーチャー三体、手札三枚、ライフ20。

Jun土地三つ、クリーチャーなし、手札ドローして八枚、ライフ8。

この劣勢を覆せず、《無謀なる突進》で強化された二体のクリーチャーたちの攻撃で敗北。

遂にSho二連覇にチェックメイト。

【九月二回戦第二試合】

Jun先攻、しばし沈黙の後に初手でゴーを決心したShoへ《コジレックの審問》、これによりSho手札に唯一のクリーチャー《戦闘魔道士の隊長、バルモア》を落とされてしまう。

Shoは四ターン目までクリーチャーを引き込むことができない。

その間Junは、《真っ白》による二枚ハンデス、《よろめく怪異》、Shoのキャノピーランド起動に対応した《オークの弓使い》と展開し盤面を固める。

雌雄を決した瞬間は、Shoが《ドラゴンの怒りの媒介者》に加えて《バルモア》を召喚した後に《魔術師の稲妻》をJunに撃ち込んだ返しのターン。

Jun土地五枚フルタップにして渾身の《絶望招来》、Sho手札一枚でライフ7、Jun手札四枚でライフ12。

Junのクリーチャー二体に対し、どちらでも止められるように立っているShoの《バルモア》に向けて、Jun《しつこい負け犬》を奇襲コストで召喚して三体でアタックが最後の一撃であった。

【九月二回戦第三試合】

先攻Sho、Junはマリガンでこれだけでも幸先が悪い。

三ターン目、Shoの盤面には《損魂魔道士》二体と《対称の賢者》、Junは先ターンに《命取りの論争》で追加コストに《よろめく怪異》を生け贄に捧げたため宝物トークン二つのみ。

四ターン目にShoが総攻撃を仕掛ける、《よろめく怪異》に《絞殺》を撃ち込むと魔技が誘発して《対称の賢者》が3/3、さらに《損魂魔道士》の果敢が誘発し二体とも2/3に、そして極め付けのJun本体への《魔術師の稲妻》二連発により魔技二回と果敢二回が誘発、最終的にライフ12のJunに向かって6/5、6/5、3/3のクリーチャーがアタック。

しかしながら豊富な宝物トークンの内から一つを使用し、Jun《オークの弓使い》を瞬速で召喚、二体の《損魂魔道士》をオークトークンと共にチャンプブロックで凌ぐ、ライフはSho17対Jun9。

ターンもらってJun、ここぞとばかりに《ギックスの命令》を唱える、Shoのクリーチャーたちは一掃され、墓地から二体のクリーチャーが手札に収まる。

Shoはその後《レンの決意》で引き込んだ三枚目の《損魂魔道士》や《戦闘魔道士の隊長、バルモア》二体、それぞれ《絶望招来》、《ヴェールのリリアナ》の−2能力、《ギックスの命令》などにより次々に捌かれロック状態から抜け出せない。

最後は《ファイレクシアの抹消者》が殴ってグッドゲーム。

展開が噛み合ったことに助けられ、Jun辛くもShoの連勝を食い止めた。

【九月三回戦第一試合】

先攻Sho、マリガンして青赤の二色土地をアンタップイン、《損魂魔道士》を召喚。

今月は余程の自信があるのか、一貫してイゼット・ウィザードを使っている。

後攻Jun、赤緑の占術土地をタップイン。

今月は白赤緑→青黒→赤緑の流れで現状最強のデッキへと繋げるということを二ヶ月前から画策していたのだった。

Sho《戦慄衆の秘技術師》、ターン貰ってJun《辺境地の罠外し》。

これを除去したいShoは三ターン目《棘平原の危険》を《罠外し》に撃って1点ダメージ、さらに《秘儀術師》の攻撃に際して能力が誘発、再度《棘平原の危険》が撃ち込まれ《罠外し》死亡。

ターン貰ってJun《不吉な首領、トヴォラー》を召喚するも、次ターンに《静電気の放電》が撃ち込まれ《トヴォラー》死亡。

さらに《無謀なる突撃》を《秘儀術師》に唱えることにより、《静電気の放電》を墓地から唱え直す条件が満たされる、《損魂魔道士》と《戦慄衆の秘技術師》が4/5と4/3になってアタック、誘発した能力による《静電気の放電》はJunへと撃ち込まれ残りライフ3、投了して終了。

【九月三回戦第二試合】

Shoが三体展開したクリーチャーたちを、Junの《ナヒリの怒り》が一掃するものの、この時点で残りライフ8。

Sho《対称の賢者》の召喚に成功し《無謀なる突撃》で《賢者》に速攻を付与、さらに魔技が誘発し6/3で攻撃、第二メインで《魔術師の稲妻》をJunに撃ち込んで終了。

鬼謀は潰えた。

Jun二連敗、今月はShoのイゼット・ウィザード連打にやられてしまった。

レシピのあるデッキに負けるのは非常な不愉快で、さらなる連敗を止めたいJunは、次月のデッキ構成を大幅に変更することを決めた。

歪んだ三位一体の汚名挽回だ。

ちなみに、Shoのイゼット・ウィザードは『イゼット・ウィザード』という名らしい。

『アンクル・』なんちゃらじゃねーのかよ、ダメだろもう(笑)

今月のUncommonガール