Jun「愛のあるパワハラはパワハラじゃないよな!」
Jun「ハイ!」
Jun「愛のあるパワハラはパワハラじゃないんだもんな!!」
Jun「ハイ!」
Jun「そうだよ、愛があればパワハラじゃないんだから。」
Jun「ハイ!」
Jun「だから、俺のパワハラは、ね、愛なの!」
Jun「ハイ!」
Jun「お前良いね、毎日俺の愛にタダ乗りできて。」
Jun「ハイ!」
Jun「それでさ〜、何かアレなんだよね〜。最近俺、いいねしたり褒めたりしたいんだけどさ〜、口から出てくるのは不平不満ばっかりなのよ。」
Jun「ハイ!」
Jun「だからお前に対してもさ、こういうパワハラくそ野郎じみた事ばっかり言うわけ、お前の前向きで大きな声したハイ!って言葉に対してもよ。」
Jun「ハイ!」
Jun「だってお前、俺が何言ったってハイ!だもんな。」
Jun「ハイ!」
Jun「自分の頭で考えて無いんだもんな。」
Jun「ハイ!」
Jun「俺が死ねって言ったら死ぬんだもんな。」
Jun「ハイ!」
Jun「じゃあ死ねよ。」
Jun「ハイ!」
窓から飛び降りる
Jun「これで清々するよ。」
Jun「だけど話し相手も居なくなっちまった。」
Jun「アイツ俺の言う事何でも全肯定だったな。」
Jun「アイツの事死なせといてナンだけど、俺生きてる意味あんのかな。」
Jun「職場でもグチグチ言って不満のタネを他人に植えて。」
Jun「俺と関わってると陰口言ってるって思われるだろうな。」
Jun「いよいよ人が寄り付かなくなるのが分かるわ。」
Jun「他人との関わりなんて無くても生きられるけどさ。」
Jun「今半端な関わりがあるだけに無くなると辛いんだよな。」
Jun「俺、他人に挨拶するのが好きでさ。」
Jun「でも挨拶できない他人を見ると無性に腹が立ってさ。」
Jun「笑い飛ばすのと唾吐くのと何がどう違うんだろ。」
Jun「どうして俺、言っちゃいけない事言うのこんなに好きなんだろ。」
Jun『飛び降り自殺したのは俺の方だった…。』
Jun『焼身自殺にしなかったんだ…。』
Jun『首に縄括って腹切ったわけでもない…。』
Jun「意気地無し。」
Jun『でも生きてる。』
Jun『生かされてる。』
Jun『死に損なった。』
Jun『でも誰も殺さずに済んだ。』
Jun『人殺しとして死ぬのは選べなかった。』
Jun『でも死んでない、殺してもいない。』
Jun『もう一回生きてみよう。』
Jun『また一から貯金すれば良い。』