【2023秋号九月分】環状赴くまま #023 目黒ー五反田【キ刊TechnoBreakマガジン】

不快な蒸し暑さから解放されつつある九月下旬の土曜。 18:30、前回解散した目黒駅前から出発。 我々の背面には、客入りが悪そうでありながら地の利を活かしてしぶとく存続しそうなパチ屋があるのは前回の通り。 駅に向かって右手のビル。 ここの右に

【2023秋号】第六回戦 鬼謀 Uncommon Low Skirmish-珍法小競合-【キ刊TechnoBreakマガジン】

8/12に決した前回の戦いから、丸三週間が空いた。 その間に何をしていたのか記憶が定かでないのは忙殺されていたからか。 一回戦は駒込駅前の広場で幕を開けた。 コンビニの缶ビールで乾杯し、一口飲むなり対戦の準備を始める。 【九月一回戦第一試合

【2023秋号】糞Jun 今月のHustleデッキ #002【キ刊TechnoBreakマガジン】

糞Jun  ただクリーチャーで殴るのが気に食わないから、手札を破壊したくなる。相手の呪文を打ち消したくなる。それを一緒にしたくなる。だから、青黒デッキには夢がある!まぁ、相手からすれば悪夢かもしれないな。そんなわけで、前回紹介した赤緑人狼コ

【2023秋号八月分】環状赴くまま #022 恵比寿ー目黒【キ刊TechnoBreakマガジン】

蒸し暑さも耐えきれない程ではなくなった晩夏。 恵比寿駅前の広場にて、盆踊りの光景が記憶を逆照射した。 18:40、乾杯してスタートする我々を幼児が眺めていた。 先月はステージが置かれていたこの場所を向こうへ進む。 小洒落たお店、いかにも恵比

【2023秋号八月分】第五回戦 恐慌 Uncommon Low Skirmish -珍法小競合-【キ刊TechnoBreakマガジン】

熱狂の七月三回戦から二十一日が過ぎた。 それは、あまりに途方もない、次のSkirmishに十分すぎる時間だった。 その日、Junは業務で出張のため、錦糸町のいつものパブに十七時過ぎに集合した。 先に入店していたShoはこの日は暑いからとビー

【2023夏号】糞Jun 今月のHustleデッキ#01【キ刊TechnoBreakマガジン】

糞Jun  みんなHustleしてるかい?糞Junだ。  このコーナーでは、俺たちがMtGアリーナでバトルする『Uncommon Low Skirmish-珍法小競合-』で活躍した各月のデッキを詳しく紹介していくぞ。  食物連鎖の頂点に位置

【2023夏号七月分】環状赴くまま #021 渋谷ー恵比寿【キ刊TechnoBreakマガジン】

夕方過ぎになっても蒸し暑い日だったが、耐えられないほどではなかった。 渋谷駅での待ち合わせというのは慣れないものでモヤイ像がどこにあるかなど見当もつかず、とりあえず南口改札でShoと合流。 駅前のコンビニを探すのも容易ではなかったのが、この

【2023夏号】第四回戦 突貫 Uncommon Low Skirmish-珍法小競合-【キ刊TechnoBreakマガジン】

7/1 6/17に終えた闘いから、およそ半月と言う長い長い時間が過ぎた。 その日は、変則的に駒込に集合し、広場の椅子に座ってのデュエルである。 コンビニの缶ビールで乾杯。 【七月一回戦第一試合】 先攻はその日もShoだった、少年の日には思い

【2023夏号六月分】環状赴くまま #020 原宿ー渋谷【キ刊TechnoBreakマガジン】

さわやかな夜だった。 Shoは昨晩の父親との飲酒が影響して身動き取れず不参加である。 NewDaysで缶ビールを物色していると、学生くらいの青年が、スマホにしか入金がなく切符が買えないので現金とpaypayとを交換してくれと申し出てきた。

【2023夏号】第三回戦 波乱 Uncommon Low Skirmish-珍法小競合-【キ刊TechnoBreakマガジン】

6/3 嵐の翌日、錦糸町82はテラス席が閉鎖されていた。 先に店舗入りしていたJunは82エールで喉を潤していたが、後から来たShoとは乾杯だけして早々にゲーム起動。 何せ、一日千秋の思いで迎えた決戦の初戦だからだ。 【六月一回戦第一試合】

【2023春号五月分】環状赴くまま #019 代々木ー原宿【キ刊TechnoBreakマガジン】

闘いを終え、新たなるプレインズ・ウォークへ。 17時45分、代々木駅前はこの時間でも明るかった。 この交差点に向かって右方向。 一路、原宿へ。 突っ切って行く。 早くも駅前感は無くなったかに思える。 この先、左カーブに差し掛かる前に、風情の

【2023春号】第二回戦 圧倒 Uncommon Low Skirmish-珍法小競合-【キ刊TechnoBreakマガジン】

5/6 四月は二週で決着したため間が空いたが、待ちに待ったUncommon Low Skirmish第二回戦。 会場はお馴染み錦糸町82エールハウス、この日も十五時ぴったりに到着である。 Today’sのKOEDOビール青碧とハイボールで乾

【2023春号四月分】環状赴くまま #018 新宿ー代々木【キ刊TechnoBreakマガジン】

新たなる『トレインズ・ウォーク』の灯がともる。 戦いを終えた我々は、この日は遺恨を忘れて一駅歩きに繰り出す。 掲載誌の体裁が変わり、環状赴くままはしばらくの間JunとShoの二人歩きとなった。 こちら側とあちら側からでは、新宿の眺めというも

【2023春号】酒客呵業 #001 立石 宇ち多゛【キ刊TechnoBreakマガジン】

 破天荒を小洒落たスーツにつつんだ様な禍原一屰が、その日そわそわしていたのは珍しい。これから飲み屋へ行くぞと意気込んでいるにも関わらず。生地をよく見れば手の込んだストライプなのだが、生憎そんな繊細な意匠に気付くような目利きは彼の周囲にはいな

【2023春号】第一回戦 激突 Uncommon Low Skirmish-珍法小競合-【キ刊TechnoBreakマガジン】

4/1 二月の「ファイレクシア・完全なる統一」実装からちょうど二ヵ月。 いよいよ、Uncommon Low Skirmish第一回戦が始まった。 会場は錦糸町82エールハウス、大の大人が十五時の開店前に並んでいた。 キリンの生とブラウンエー

【2023春号】序 Uncommon Low Skirmish-珍法小競合-【キ刊TechnoBreakマガジン】

玄き腐敗の言語術師-ロゴスマンサー-Jun、彼の怒りは頂点に達した。 一年間というのは短いようで長い、いわば半永久の極限とも言える期間だ。 Junは、自分自身をバラバラの切れ端(それこそ木の葉一枚々々)に刻んで情報の薄っぺらな束また束へと刻

【三月号】環状赴くまま #017 新大久保—新宿 編集後記【キ刊TechnoBreakマガジン】

新宿へ向かうと言うのは年甲斐もなく浮ついた気分になる。 そのため、選んだのは月末の月曜にした。 何だか気合が入ろうってものじゃないか。 日の長くなった十八時三十分、辺りが暗くなるのを待って、出発。 パチンコ店の脇にある路地を南下していく。

【三月号】ヨモツヘグリ #013 浦安 三ぶちゃん【キ刊TechnoBreakマガジン】

宇ち多゛に入るから、宇ち入りと言う。 このお店は一寸怖いな、と改めて思った。 土曜なぞ朝十時の開店に向けて、八時過ぎから並び始めると言うのだから。 仕事明けに誘っていたモツ煮込みで一杯やる会、最終回は休日にそのお店へと思っていたが、未来のカ

【三月号】棒切れ #011 台無しの詩【キ刊Technno Breakマガジン】

道から外れて法を犯す 社会に対する叛逆だ 理系の頭に偏った 社会に対する叛逆だ カバンの中には文庫本 空手が上々半端者 ガリ勉インテリ大嫌い 教養失くした基準以下 逆転するなら勉強だ 溜まり場行くのは止めにした 暴力連打の一夜漬け 暴風染み

【三月号】酒客笑売 #011【キ刊TechnoBreakマガジン】

桜の季節がやってくる。 私は大学二年生の頃、四月上旬にくしゃみが続くようになり、自分が花粉症になった事を思い知った。 あれから時が経ち、今では地球環境のせいもあるだろうが、一ヶ月も早く目が痒くなる。 つまり花粉の飛散が、桜の開花をちょうど追